JRA M.デムーロ、大手一口馬主クラブとの「関係悪化」は……!? 「嫌いになる人はいない」恋人ラヴズオンリーユー降板も「超大物3歳」と新コンビ
9日、オークス馬ラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、川田将雅騎手との新コンビで2月の京都記念(G2)から始動することがわかった。本馬が所属するDMMバヌーシーが発表している。
2019年のオークス(G1)制覇以降、勝利から遠ざかっているラヴズオンリーユーだが、昨秋のエリザベス女王杯(G1)で3着と復活の兆しを見せていた。しかし、期待された有馬記念(G1)では10着に大敗……。
この結果、約2年間、9戦にわたってコンビを組んできたM.デムーロ騎手は、ついに主戦降板となってしまったようだ。ただ、この乗り替わりには、ネット上のファンから早くも賛否両論が巻き起こっている。
というのも、昨年の有馬記念の直前にDMMバヌーシーの公式サイトやYouTubeチャンネルで『M.デムーロ騎手はラヴズオンリーユーへの愛を語る』というスペシャル動画が掲載されていたからだ。
動画ではデムーロ騎手が「凄く可愛い」「嫌いになる人は絶対にいないと思う」とラヴズオンリーユーへの深い愛を告白。
さらに、エリザベス女王杯で大阪杯(G1)を勝ったラッキーライラックではなく、ラヴズオンリーユーを選んだことについても「ラッキーライラックはとても良い馬だけど、(ラヴズオンリーユーと違って)若い時から乗っていたわけじゃないから」「ラヴズオンリーユーには何回も何回も乗っていて、凄く一杯の言いたいことがあるから、やっぱりちょっと違いますね」と、やはり本馬に対する特別な思いを語っている。
「ラヴズオンリーユーについては『netkeiba.com』で連載中の『M.デムーロ 世界一になる Road to No.1』でも度々取り上げられ、『復活は、僕が一番期待してるよ!』と熱く語っていただけに、今回の乗り替わりはデムーロ騎手にとっても残念だと思います。
ただ、本調子ではなかったとはいえ、昨年は5戦して3番人気で3着したエリザベス女王杯が最も良かったという内容……残りの4戦はすべて人気を下回っており、オーナーサイドとしても乗り替わりは仕方ない部分もあると思います。
また、デムーロ騎手は現在関東の美浦を拠点にしていますが、ラヴズオンリーユーは関西の栗東所属馬。オーナーサイドとしては頻繁にコンタクトを取れる関西の騎手を探していたようです。新コンビは昨年のリーディング2位の川田騎手だけに、オーナーサイドも復活への期待は高いと思いますよ」(競馬記者)
ただ一方で、ラヴズオンリーユーが所属するDMMバヌーシーとデムーロ騎手との関係が悪化しているというわけではなさそうだ。
「どうやら来週の京成杯(G3)に出走するタイムトゥヘヴン(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)の鞍上がデムーロ騎手に決まったようです。
桜花賞馬キストゥヘヴンの仔で、12月の未勝利戦を8馬身差で圧勝しているだけに、DMMバヌーシーの期待も非常に高い1頭。前走は北村友一騎手が手綱を執りましたが、今回からデムーロ騎手との新コンビに決まりました」(別の記者)
「また来年も走れるから、まだまだG1をいっぱい獲りたいです――」
そう2021年のラヴズオンリーユーに大きな期待を掛けていたデムーロ騎手。残念ながらコンビは解散となってしまったが、その“鬱憤”を来週の京成杯で晴らすことに期待したい。