JRA武豊「万全騎乗」もまさかの大誤算!? アドマイヤビルゴ日経新春杯惨敗にも影響か…… ロケットスタートからまさかの急ブレーキ
17日、中京競馬場で行われた日経新春杯(G2)は、ショウリュウイクゾが優勝。20歳の団野大成騎手が重賞初制覇を飾った。
これに対し、1番人気に推されたアドマイヤビルゴは10着に惨敗。騎乗した武豊騎手は「これだけ走らなかったのは初めてだけど、この一戦だけでは何とも……」と、これまで4戦4勝だったパートナーの不可解な凡走に首を傾げた。
手綱を執った武豊騎手は現在51歳。5日の金杯デーには3勝を挙げリーディング首位という好発進を見せたが、9日から日の3日間開催は、突発性の腰痛に見舞われ全ての騎乗予定をキャンセルしていた。
武豊騎手は16年前にも突発性腰痛に見舞われており、この際は3日後の大井競馬でJDD(G1)に騎乗。驚異の「回復力」で見事カネヒキリを優勝に導いている。さらに、1週間後には北九州記念(G3)を制覇。当時は36歳という脂の乗り切った時期で、その年は自己ベストの年間212勝、G1・6勝を含む重賞23勝をマークしている。
以前は突発性腰痛を苦にせず、その後の快進撃に繋げた武豊騎手。先週の競馬でも、オフィシャルサイトでは「医師の指示通りの対処で、腰痛はウソのようにスッキリしました。ご心配をおかけしましたが、もう大丈夫。今週は万全で騎乗できます」(14日付)と意気込みを綴っていた。
だが、武豊騎手もすでに51歳。五十路を越えた身体には、少なからず影響が残っていたのかもしれない。
「今年初日は驚異的な数字を残した武豊騎手ですが、先週は残念な結果になってしまいましたね。先々週の競馬を突発性腰痛でキャンセルしていただけに心配はしていましたが、複勝率こそ5割も、1勝しかできませんでしたから……。武豊騎手も、騎乗馬の質からすれば、もう少し勝てる算段だったのではないでしょうか。今年もまだ始まったばかりですし、来週以降の巻き返しに期待したいですね」(競馬記者)
先週の競馬では、土曜日5鞍、日曜日5鞍に騎乗。その全てが5番人気以上で、1番人気も3頭と馬質は悪くなかったはずである。しかし、土日の計10鞍で僅か1勝。JRA初日となった5日には3勝していただけに、確かに物足りない数字だったといえるだろう。
腰痛による騎乗キャンセル前に【3- 1- 0- 3/ 7】と勝率42.9%の大活躍だった一方、「今週は万全で騎乗できます」と意欲を見せた復帰後は【1- 0- 4- 5/10】と大きく成績を落としてしまった武豊騎手。
リーディング争いに名乗りを上げるためにも、わずか1勝の加算で終わってしまったことは思わぬ誤算となってしまったのかもしれない。