JRA【東京新聞杯(G3)展望】ピーク過ぎた?ヴェロックス「初マイル」で一変は!? 「マイル」なら負けられないヴァンドギャルドは「好相性」福永祐一と重賞2勝目へ!
2月7日には東京競馬場で東京新聞杯(G3)が開催される。春の古馬マイル重賞戦線を見据えた重要な一戦となりそうだ。
まず取り上げたいのが復活を懸けるヴェロックス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。3歳時はクラシック3冠で全て3着以内に好走。有馬記念(G1)にも出走したが、その後はローカルで3戦。今回は久々の中央での走りとなる。
前走の日経新春杯(G2)から中2週、一気に距離を3ハロン短縮し、初めてのマイル戦に臨む。鞍上は3歳1月から丸2年にわたって手綱を取ってきた川田将雅騎手からテン乗りの藤岡佑介騎手に乗り替わり。前走後、川田騎手は「これだけリズム良く競馬をして、なぜここまで負けるのか」とコメントを残しており、この乗り替わりに影響しているかもしれない。
ヴェロックスにとってはまさに真価が問われる一戦。初めてのマイルに対応は可能なのだろうか。
「一気の距離短縮で、おそらく後ろからの競馬になると思います。これまで好位からの競馬がほとんどで、陣営はおもいきった脚質転換に打開策を見いだすかもしれません。前走(日経新春杯=9着)の大敗ですでにピークを過ぎた感がありますが、今回は復活への最後のチャンスになるかもしれません」(競馬記者)
マイル戦なら同世代のヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・ 藤原英昭厩舎)に注目したい。2019年の東京スポーツ杯2歳S(G3)では、ヴェロックスに先着した経験もある同馬。そのレースは、4着までタイム差なしの大激戦。制したのはニシノデイジーで、2着アガラス、3着ヴァンドギャルド、そしてハナ差の4着がヴェロックスだった。
その後、ヴェロックスはクラシック路線を歩んだが、ヴァンドギャルドはマイル路線へ。しかし、3歳春にかけて重賞では勝ち切れず、本格化したのは3歳秋。9月から11月にかけて自己条件を3連勝し、昨年の東京新聞杯にも挑戦。2番人気に支持されるも、6着に終わった。
春には安田記念(G1)で10着に敗れ、休み明けで臨んだ2走前の富士S(G2)で重賞初制覇。マイルCS(G1)にも挑んだが6着に敗れ、2か月半ぶりの実戦を迎える。
鞍上は4戦3勝と相性抜群の福永祐一騎手に託され、富士Sに続く重賞2勝目を狙う。
前走の京都金杯(G3)は、4番人気で8着に敗れたトリプルエース(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)。C.ルメール騎手との初コンビで巻き返しを図る。
2歳時には小倉2歳S(G3)で2着に入ったように、1400mがベストのスプリンター寄り。ゴドルフィン期待の快速馬とルメール騎手の「化学反応」はどう出るだろうか。