JRA「存在感なし」武豊まだ腰痛い!? 年始絶好調からまさかの急降下…… G1奪取「V字回復」の起爆剤はあの厩舎次第
今年開催初日の勢いは何処へ行ったのだろうか……。
先週は土曜に中京競馬場、日曜に東京競馬場で騎乗したが勝利のなかった武豊騎手。未勝利どころか馬券圏内にすら入れない絶不調ぶりで、全くといっていいほど「存在感」のない状態だ。
年始の金杯デーは3勝の固め打ち。昨年の年間115勝から更なる飛躍を期待されが、その後は突発性の腰痛を発症するなどの不運に見舞われ勝ち星を思うように伸ばせていない。初日にロケットスタートを決めた以降失速し、その後3週間で僅か2勝と完全に当初の勢いを失いつつある。
昨年は大活躍だったが武豊騎手。年間115勝はウオッカなどで活躍した2009年の140勝以降で最多となる好成績を残した。その原動力となったのが、自身の手綱で4勝を挙げたアドマイヤビルゴだった。
アドマイヤの冠名で知られた故・近藤利一さんが、同馬を武豊騎手に託すと遺言を残したことでも話題となった。その遺志を継いだ友道康夫調教師だが、近年は冠名「アドマイヤ」以外でも、多くの有力馬を武豊騎手に任せている。
2016年、武豊騎手は一度も友道厩舎の管理馬に騎乗することがなかったが、徐々に乗鞍が増え昨年は28回に騎乗。友道調教師とのコンビで厩舎別最多の10勝を挙げており、その絆は深いといえるだろう。
今週もきさらぎ賞(G3)で友道厩舎の管理馬ヨーホーレイクに騎乗予定。過去には同馬のオーナー・金子真人氏とも、ディープインパクトやクロフネで一世を風靡した名コンビだが、昨年の武豊騎手は金子氏所有の友道厩舎管理馬で全て馬券圏内と、その好相性ぶりは今も健在である。
先月17日に行われた日経新春杯(G2)では、アドマイヤビルゴとの連勝がストップした武豊騎手。しかし、友道厩舎の管理馬では今週のヨーホーレイクに加え、次週の京都記念(G2)でも、同じく金子氏のワグネリアンとコンビ結成が決まっているのは心強いことだろう。
ワグネリアンといえば、福永祐一騎手に初の日本ダービー(G1)制覇をもたらした馬だ。
これまで、福永騎手が主戦を任され掲示板を外すことがなかったワグネリアンだが、前走の宝塚記念(G1)では13着と惨敗。武豊騎手とは初コンビとなるが、この乗り替わりが起爆剤となるかもしれない。
18年の神戸新聞杯(G2)を最後に2年以上勝ち星がないワグネリアンだが、その後のG1でも上位との差は僅か。成績の低迷していたキセキを昨年の宝塚記念で2着と復調させた武豊騎手だけに、その手腕に期待がかかる。
さらには一昨年の菊花賞(G1)馬・ワールドプレミアも、G1勝利を期待できる馬だ。昨年は体調が整わず春全休となったのが響いただけに、順調な今年は予定している春の天皇賞(G1)、大阪杯(G1)で巻き返しがありそうだ。
武豊騎手にとって、昨年以上のラインアップとなりそうな友道厩舎の管理馬。お互い、昨年はG1未勝利と終わっているだけに、今年はコンビでのG1奪取に期待したい。