JRA京都記念(G2)ダンビュライト去勢明け「凡走続き」も、今回は違う!? カギは奇跡の好走「現役・大先輩」に驚きのデータ
14日、阪神競馬場で行われる京都記念(G2)に、ダンビュライト(セン7歳、栗東・音無秀孝厩舎)が出走を予定している。
鞍上は近7走でも騎乗している主戦・松若風馬騎手。来週はフェブラリーS(G1)にて同じく音無厩舎のサンライズノヴァに騎乗予定だが、G1前に大仕事をやってのけるかもしれない。
過去のレースでは、休み明けの状態から好走、凡走を繰り返すダンビュライト。特に、2018年以降はその傾向が顕著だ。
18年のオールカマーで3着と好走したダンビュライトが、次に選んだのが天皇賞・秋(G1)。しかし、テンションが上がり過ぎて馬場入場後に放馬。疲労が著しいため競走除外となった。
これでガス抜きができたのか、続くチャレンジC(G3)で4着と好走。次のAJCC(G2)では6着と掲示板を外したが、続く京都記念(G2)で重賞制覇を果たしている。
また、2走後の京都大賞典(G2)で2着と善戦。このレースは骨折後で、やはり放牧明けの一戦であった。
続くジャパンC(G1)で14着と凡走。レース後、騎乗した松若騎手が「返し馬からテンションが高かったです。レースは好位で流れに乗れたのですが……」とコメントしているように、一度走るとテンションが上がってしまうのか、その気性に手を焼いていた。
しかし、ダンビュライトは昨年去勢に踏み切っている。手術後に3走して好走はないが、松若騎手のコメントから効果は大きかったといえそうだ。
去勢明けの天皇賞・春(G1)では9着に敗れたが、レース後「ゲートを出て自分のリズムで運べましたし、キセキが来てからもリラックスして走れました」とコメント。その内容からも、手応えを掴んでいるのではないだろうか。
「6歳になって去勢したダンビュライトですが、天皇賞・春で騎乗した松若騎手は『ラストはきつくなって、脚が上がってしまいましたね』とも話していました。ただ、これは去勢明け初戦に加え、距離も実績のない3200mでしたからね……。
その後の宝塚記念、京都大賞典でも落ち着いて走れていましたし、今回は得意の2200mで休み明け初戦。G1ではさすがに敷居が高い気はしますが、G2なら一発あっても驚けませんよ」(競馬記者)
過去に4勝を挙げているダンビュライトだが、重賞2勝はAJCC、京都記念と、どちらも2200m戦。ここは陣営も狙いすましての参戦なのではないだろうか。
ダンビュライトはルーラーシップ産駒であるが、同産駒にはG1でお馴染みのキセキがいる。同馬は宝塚記念で2年連続の2着となっているように、2200mは得意距離。今年の京都記念は宝塚記念と同じ阪神2200mということも、追い風となりそうだ。