阪神・藤浪晋太郎の「武豊愛」が止まらない!? 爆笑回答連発インスタストーリーに競馬ファンもビックリ
球界の人気者と競馬界の第一人者が、意外なところで繋がった。
14日、プロ野球・阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が自身の公式インスタグラムのストーリーズ機能でユーザーからの質問を募集。マジメな回答もあれば、エッジの効いた回答もあり、ユーモア溢れる面白トークでファンを笑いの渦に巻き込んだ。
ちなみに質問のテーマは「この際やからワイに聞きたいこと」といった内容。
「恋人の作り方」を聞かれると「そこに右手があるじゃろう」とスレスレの返しや、「あなたの風邪はどこから」と聞かれ「嗅覚、味覚から……っておい」と昨春、新型コロナウイルスに感染したことへのイジりにも軽妙なノリで返した。
「巨人の藤浪さんをイジった円陣についてどう思いますか?」といった際どい質問に対しても「別に騒がんでよくね? と俺は思った笑 むしろセンスあるやん笑」と懐の深いところを見せたのも、藤浪選手の大らかな人柄が表れているのかもしれない。
そんな中、競馬ファンの興味を大きく惹いたのが、「好き競馬実況ベスト3」という質問だ。藤浪投手はかなりの競馬好きのようで3つに絞れなかったようだ。
悩みに悩んだ結果、「これは3つに絞りきれへん……」とし、4つの実況を回答した。
1つ目は「世界のホースマンよ、見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だッ!ディープインパクトォォ!!」と、2005年の菊花賞(G1)でディープインパクトが無敗の三冠を達成したときのもの。
2つ目は「13万人を超えるこの手拍子に送られて盾も踊るG1大捜査線。スタート前から指名手配を受けました、栗毛の静かなる逃亡者に対して、果たして追跡者たちの秘策は、あるんでしょうか」と、こちらは1枠1番に入ったサイレンススズカが4コーナーで競走中止となり、非業の死を遂げた1998年11月1日の秋の天皇賞(G1)だ。
3つ目は「いつまでも、そしてどこまでも先頭だった。1年前のサイレンススズカのゴールが思い出されます。そして今年もまた、あなたのそして私の夢が走ります。あなたの夢は、スペシャルウィークかグラスワンダーか、私の夢は『サイレンススズカ』です」と、99年の宝塚記念(G1)で杉本清さんが「夢かなわぬとはいえもう一度この舞台でダービー馬やグランプリホースと走って欲しかった」と語った名シーンだった。
4つ目は「河内の夢か、豊の意地かどっちだァ!!」と、これはダービー初勝利が懸かった兄弟子のアグネスフライトとエアシャカールの一騎打ちで盛り上がった2000年の日本ダービー(G1)である。
そして、最後の5つ目が「アポロソニック、ペプチドアマゾン、ロゴタイプ、そしてエピファネイア。さらに外からキズナだ!キズナだ!キズナ差し切ってゴールイン」という記念すべき第80回の日本ダービー(13年)の実況だった。
勘のいい競馬ファンならもうピンと来たかもしれないが、藤浪投手が挙げた5つはいずれも武豊騎手が主役を務めたレースばかり。98年の天皇賞や99年の宝塚記念は、26歳の藤浪選手が物心つくかつかないかの年齢に行われたレースだ。
勿論、リアルタイムで見ていたかどうかは怪しいが、競馬好きなら誰もが知っていても不思議ではないレースだけに、過去の名レースとして印象深かったということだろう。
それにしても、ここまで徹底して武豊騎手のレースばかりを選んだことは少々驚きである。
この背景には藤浪投手が大の武豊騎手ファンで、武豊騎手も阪神ファンということで二人は以前より親交があったことが関係しているようだ。キズナが優勝したダービーは特に思い入れが深く、何度もレースの映像を見たとのこと。
当時、不振を囁かれていた武豊騎手が復活を遂げた姿に大きな勇気をもらった藤浪投手。もしかしたら武豊騎手の活躍が、虎のエース復活のカギも握っているのかもしれない。