JRA M.デムーロは「何故」ランドオブリバティの依頼を受けたのか。「あれは乗りたくないね」2億円馬「騎乗拒否」から3年……「危険な賭け」に出た理由
「ここ3年間で、デムーロ騎手の状況は大きく変わりました。ダノンマジェスティが話題に挙がった2018年1月の頃は、前年にG1・6勝の大活躍。特に秋シーズンは日曜日の重賞で9週連続馬券圏内と神懸った騎乗を見せていましたからね。例えダノンマジェスティの“依頼”(実際に依頼があったわけではない)を断っても、引く手数多という状況でした。
しかし、2019年が重賞3勝に終わると、昨年もG1こそ2勝しましたが5月のNHKマイルC(G1)以降、重賞勝利なしと大きく低迷……結局、重賞4勝に終わっています。勝ち星もJRA移籍以降最低の65勝に終わり、一時の絶頂期から大きく遠ざかっている印象。ランドオブリバティとの新コンビ結成は、追い詰められたデムーロ騎手の賭けのようにも映ります」(別の記者)
もっとも逆に言えば、これでデムーロ騎手がランドオブリバティを大成させるようなら、その手腕が大きな脚光を浴びることは間違いないだろう。
かつての大舞台での勝負強さを思えば、このまま終わるにはあまりにも惜しい騎手。最悪、三浦騎手のように落馬さえある危険な賭けになってしまうかもしれないが、一発逆転の見返りも大きい。
かつて「神業」と称されたデムーロ騎手の手腕に、大きな注目が集まろうとしている。