朝日杯FSで最高の「ジンクス」を持つ馬、サトノアレス出陣! あの「出世レース」勝ち馬は2年越しに……
先週の香港ヴァーズで、世界チャンピオンハイランドリールとのマッチレースを制し、G1初制覇を成し遂げたサトノクラウン。来週末には有馬記念に、今年の菊花賞馬サトノダイヤモンドが主役の一角として出陣。「サトノ軍団」の今年の勢いは本物である。
今週末18日の朝日杯FS(G1)にも、そんな「サトノ」が1頭出陣する。前走ベゴニア賞を勝利し2連勝を飾ったサトノアレス(牡2 美浦・藤沢厩舎)だ。
デビュー、2戦目で連続2着という惜しいレースが続いたが、3走目の接戦を制し未勝利脱出。続くベゴニア賞では中団のインコースを追走し、直線では残り300m地点で先頭に立つ。その後も粘り強い脚で後続を寄せ付けず、危なげなくG1舞台への切符を手にした。
サトノアレスが勝利したベゴニア賞は、近年「朝日杯ホース」を生み出してきた出世レースとして知られる。2012年にはロゴタイプ、14年はダノンプラチナが、ベゴニア賞勝利後に朝日杯に出走し、勝利を収めているのだ。ここ5年では「2年ごと」に朝日杯勝利となっており、16年は「サトノアレスの番」と考えることができなくもない。
さらに、サトノアレスにはもう一つ「追い風」が。管理する藤沢和雄厩舎は、先週ソウルスターリングで阪神JFも勝利している。サトノアレスが朝日杯を勝利すれば、史上初の「同厩舎2歳G1完全制覇」の達成だ。厩舎の勢いがそのまま出る可能性も否定はできないだろう。