JRA大阪杯(G1)は「空前絶後」の超ハイレベル!? デアリングタクト不在も「あの馬」が参戦決定! アーモンドアイ抜きでも史上最高「ジャパンC超え」の理由
伝説のG1レース再び――。
三冠馬3頭が一堂に会した昨年のジャパンC(G1)は、空前絶後の盛り上がりを見せた一方、暮れのグランプリ・有馬記念(G1)のメンバーレベル低下が懸念されるほどの熱戦が繰り広げられたことは記憶に新しい。
「コロナ禍で海外遠征が困難になっている現在の状況も少なからず影響していると思われます。昨年のジャパンCはアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトと3頭の三冠馬が出走して史上最高のメンバーといわれましたが、3歳2頭に対し、香港C(G1)と両睨みだったアーモンドアイの参戦の背景には、現在の状況も後押ししたでしょう」(競馬記者)
しかし、これ以上のハイレベルなレースはもう見られないのでは?と悲しんだファンにとってはまたとない朗報かもしれない。
4月4日に阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)だが、今年は例年以上の豪華メンバーとなりそうだ。
昨年の春秋マイルG1、スプリンターズS(G1)を制し、G1・3勝を挙げたグランアレグリア、父のディープインパクトに続き、15年ぶりに無敗の三冠馬に輝いたコントレイルが出走を予定。さらに同馬に次ぐ4歳牡馬NO.2の呼び声も高いサリオスも参戦を表明するなど、例年以上に豪華な顔ぶれとなった。
そんな中、また新たに参戦を表明した馬が、5戦5勝と未だ無敗のレイパパレ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)だ。
同馬を所有するキャロットクラブは、「目標についても時間をかけて検討してきましたが、大阪杯を目指して近々帰厩させようということになりました」と公式ホームページにて発表した。
レイパパレといえば、その評価を上げることとなったのが4戦目の大原S(3勝クラス)。主戦の川田将雅騎手が古馬を相手にムチを一切使わなかったレース内容も然ることながら、走破時計の1:46.3はデアリングタクトが勝利した秋華賞の1800m通過1:48.5より2.2秒も速かった。
レイパパレが秋華賞を除外になってこのレースに回った経緯もあり、ネット上の競馬ファンからもSNSや掲示板を通して「幻の秋華賞馬」と評する声も出たほどだった。同日同競馬場で自ら逃げて刻んだタイムだけに、レイパパレの強さがより際立っていたというわけである。
そして、レイパパレの参戦により、今年の大阪杯が超ハイレベルといわれた昨年のジャパンC以上のメンバーで争われるのではないかという見方もある。
アーモンドアイが引退したとはいえ、昨年の安田記念(G1)でアーモンドアイに2馬身半の差をつけて完勝したグランアレグリア、昨年のジャパンCで2着のコントレイル。金鯱賞(G2)で始動するデアリングタクトの参戦はほぼないが、幻の秋華賞馬ともいわれるレイパパレが出走するなら、ジャパンCに匹敵するといっても過言ではないだろう。
さらには、サリオス、アドマイヤビルゴも参戦表明しており、同じ友道康夫厩舎からは2018年の日本ダービー馬・ワグネリアンもこのレースが視野に入っている。
中山記念(G2)で4連勝を飾ったヒシイグアスも、大阪杯の優先出走権を獲得しただけに出走の可能性は十分だろう。JRA史上最高のメンバーともなりえる大阪杯。今から、その発走が待ち遠しい限りだ。