有馬記念、ミッキークイーンの「実力」はいかほど!? 近走の不完全燃焼に見る「明確な理由」が不気味

ミッキークイーン(競馬つらつらより)

 25日、中山競馬場で開催される有馬記念(G1)。注目はキタサンブラックとサトノダイヤモンドの「最強決定戦」に集中している印象だが、牝馬にも侮れない実績馬が。今年の宝塚記念を制したマリアライトはもちろんだが、今回注目するのがミッキークイーン(牝4 栗東・池江厩舎)である。

サトノダイヤモンドと同じ厩舎に属するミッキークイーン。昨年はオークス、秋華賞とG1を2勝し、世代最強牝馬の称号を得た。ただ、その後同馬は勝利から遠のいている。

3歳で挑んだジャパンCは8着と古馬の壁に跳ね返され、4歳となってからの阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルと連続2着。秋初戦に予定していた京都大賞典は回避し、ぶっつけで挑んだエリザベス女王杯は3着と、牝馬トップクラスであることは証明しつつも不完全燃焼の内容が続いている。

現状での「有馬記念挑戦」に、大きく期待できないのも当然と言える。有馬記念を牝馬で制したのは、過去10年で08年のダイワスカーレットと14年のジェンティルドンナという歴史的名牝のみ。厳しい戦いになることは想像に難くない。

ただ、同馬の強豪牡馬との「勝負づけ」が済んだのかといえば、それは微妙だ。確かに3歳時のジャパンCでは8着だったものの、秋華賞を目標にしていた点を考えればあれが実力だったとは言い切れない。

さらに、今春の連続2着はどちらも「マイル」。同馬の得意とする中長距離ではなく、ヴィクトリアマイルでは道中、マイル戦のスピードに着いていけていない様子もあった。それでもショウナンパンドラなどをおさえて2着に入るのは、そのポテンシャルがなせる業だろう。エリザべス女王杯に関しても、順調さを欠いてのぶっつけ本番で3着なら上々という見方もできる。

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