JRAエフフォーリア「だけじゃない」C.ルメールも羨む超豪華ラインアップ!? 桜花賞(G1)騎乗も決定! 横山武史に続々集まる良血馬
7日、中山競馬場にて行われた弥生賞ディープインパクト記念(G2)は、横山武史騎手が騎乗したタイトルホルダーが優勝。先月14日に共同通信杯(G3)をエフフォーリアで勝利した今年5年目の若武者が、またもクラシック前哨戦を制した。
昨年はウインマリリンでフローラS(G2)を制し、4年目にして重賞初制覇を飾った横山武騎手。年間でも94勝を挙げ、関東リーディングに輝いている。
今年は悲願のG1制覇が期待されるが、冒頭のエフフォーリアはこれまで3戦全勝。その強さにはリーディングジョッキーであるC.ルメール騎手も、自身のツイッターで「Derby horse !!」と呟いたほどだ。
牡馬クラシックで大きな注目を集める横山武騎手だが、今年は牝馬でも超豪華ラインアップ。4月に控えた桜花賞(G1)には、アカイトリノムスメで参戦することが決定している。
アカイトリノムスメはデビュー戦こそ7着に敗れたものの、次の未勝利戦から3連勝でクイーンC(G3)を制覇。父ディープインパクトに、母アパパネという三冠馬同士の血統背景から、期待するファンも少なくない。
前走騎乗した戸崎圭太騎手は27日に行われるドバイ国際競走へ参戦予定で、帰国してからの2週間は自主隔離期間。桜花賞には騎乗できないことが見込まれているが、横山武騎手も3戦目の赤松賞(1勝クラス)では同馬を勝利へと導いており心配無用だろう。
リーディングジョッキーのC.ルメール騎手と比較しても、互角以上といえそうなラインアップ。騎乗馬の質からは、春・クラッシックの中心にいると言っても過言ではないだろう。
「昨年も大活躍の横山武騎手でしたが、今年も勢いは止まりませんね。桜花賞で騎乗するアカイトリノムスメは戸崎騎手のお手馬で、今回の騎乗は代打ともとれる人選です。ただ、今年の横山武騎手には、それ以外にも期待できそうな馬が数頭います。
仮に桜花賞以降アカイトリノムスメから降板となっても、オークス(G1)、秋華賞(G1)と、3歳牝馬三冠でチャンスはあると思いますよ」(競馬記者)
エフフォーリアで共同通信杯(G3)を勝利した際、牝馬ながらに3番人気となったレフトゥバーズも初戦は横山武騎手が騎乗していた馬。共同通信杯では9着と敗れたが、騎乗した戸崎騎手が「スローペースだったこともあって気負って走っていたし、それが響いて最後は伸び切れませんでした」と語ったように、テンションが高かったことが敗因だと思われる。デビュー戦で見せた2着馬を1秒も上回る「33.4秒」の末脚は強烈で、気性面の成長があれば巻き返しは十分可能だろう。
また、来週のフラワーC(G3)に出走するオメガロマンスもデビュー戦を任された良血馬で、オークス馬・ヌーヴォレコルトの全妹。今年の行われた中山マイル戦の勝ち馬では上り最速の「33.5秒」で差し切り勝ちを収めており、その内容には価値がある。
デビュー5年ながらもこれだけの良血馬を集め、結果を出し続ける横山武騎手。今年のクラシックでの活躍はもちろん、将来的には日本を背負って立つジョッキーになるかもしれない。