JRA【フラワーC(G3)展望】阪神JF(G1)3着ユーバーレーベン痛恨の「M.デムーロロス」で大ピンチ!? 未完の怪物リフレイムは正念場

 20日、中山競馬場ではフラワーC(G3)が開催される。桜花賞(G1)やオークス(G1)をにらむ3歳牝馬による一戦を展望していこう。

 昨年12月の阪神JF(G1)で、勝ったソダシに「ハナ+クビ」差の3着に好走したユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は想定メンバーを見渡しても、実績ではやや抜けている印象だ。

 しかし、始動戦を前に2つのアクシデントに襲われた。1つ目がローテーションの変更だ。もともと、チューリップ賞(G2)からの始動を予定していたが、先月21日にせん痛を発症。目標を切り替えざるを得なくなった。この影響で本番の桜花賞には中2週で臨むことになるため、仕上げが若干甘くなる可能性も十分考えられる。

 2つ目は鞍上の変更だ。

 前走で初コンビを組んだM.デムーロ騎手が、今月7日の中山競馬で騎乗停止処分を受けた。そのため急遽、丹内祐次騎手が代打騎乗を務めることになった。丹内騎手は重賞レースには通算159回騎乗して3勝を挙げているが、1番人気馬への騎乗は2回のみ(いずれも着外)。前哨戦とはいえ、テン乗りで人気を背負っての騎乗は相当のプレッシャーになるだろう。

 この2つのアクシデントを乗り越え、勝利を収めれば、桜花賞でも有力候補に挙げられるはず。G1・3着馬の底力を見せられるか。

 ユーバーレーベンに追随するのはフェアリーS(G3)組の2頭だろう。

 勝ったファインルージュに2馬身半差をつけられたものの2着に入り、賞金加算に成功したホウオウイクセル(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)。武器は420kgという小柄な馬体から繰り出される切れる脚だ。

 祖母はオークスと秋華賞(G1)など、G1通算5勝のメジロドーベルという良血。3冠レースで唯一敗れた桜花賞制覇に向けて、前哨戦で勝ち名乗りをあげて臨みたい。

 そのホウオウイクセルと同じメジロ牝系のクールキャット(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)も、フェアリーSからの参戦だ。

 こちらは前走2番人気という高い支持を得たが、道中マクリが裏目に出て10着に敗れた。またホウオウイクセルとは逆に500kgを超える大きな馬体を持ち、パワーが要る馬場もこなせそう。

 1勝馬のため、出走には抽選突破が条件となりそうだが、巻き返す力を秘めているのは間違いない。ただし、過去10年で前走・フェアリーS組は「0-0-0-4」とデータ上は苦戦傾向。メジロ牝系の2頭は、これを覆す走りを見せてくれるだろうか。

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