JRAノーザンファームは走る馬を「お見通し」!? 話題のマラソン馬が今年も決定。リスグラシュー、シンハライト、ハープスターを輩出した「一口馬主権」対象馬は
5月3日、ノーザンホースパークマラソン2021が開催されることが決定。GPSトレーニングアプリ『TATTA』によるGPS計測を用いて、今年はオンラインで行われるようだ。
昨年は、政府からの新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の要請などもあり大会を中止。2019年以降、約2年ぶりの開催となる。
そんなノーザンホースパークマラソンだが、一部の競馬ファンの間で毎年のように話題となるのが、その「特典」。ノーザングループならではの「一口馬主権」が大きな注目を集めるのだ。
過去にはマラソンの優勝賞品として、2014年の桜花賞馬(G1)ハープスターや、16年のオークス馬(G1)シンハライトも対象馬になっており、16年の女子優勝者には後のG1・4勝馬のリスグラシューの一口馬主権も提供されている。
競馬ファンから「マラソン馬」と言われているマラソン優勝者への「一口馬主権」だが、賞品として選ばれるのはデビュー前の2歳時。その後の好走確率の高さから、一部の競馬ファンからはSNSや掲示板を通じて「ほぼ当たりじゃねーか」「マラソンの頃にはもう走る馬わかってるんだな」など、驚きの声が挙がっているのだ。
昨年は中止となったノーザンホースパークマラソンだが、一昨年のマラソン馬はオーソリティ。同馬は先月のダイヤモンドS(G3)で2着と敗れはしたが、既に重賞2勝しているあたり、ノーザンファームからすれば走る馬はお見通しということなのかもしれない。
今年はオンライン開催ということもあってか完走者全員が抽選対象になるようで、現在のところシルク・ホースクラブとキャロットクラブから、それぞれ2口ずつが提供される予定となっている。
そして今回、シルク・ホースクラブの提供馬として発表されたのが、ハイアムズビーチ(牝2歳、美浦・萩原清厩舎)だ。
母に白毛のユキチャンを持つハイアムズビーチ。近親に今年の桜花賞で(G1)で有力視されるソダシやメイケイエールがいる今をときめく「旬」の血統といえるだろう。
父は新種牡馬のアメリカ産馬ドレフォンとダートで良さそうな両親の血統だが、柔らかさのある若いうちは芝での活躍も期待できるかもしれない。
ノーザンファームの中島文彦ゼネラルマネージャーは「牧場での調教ではスピード能力の高さに加えて、このファミリーならではのパワフルさを感じさせる素晴らしい走りを見せていました」とコメント。また、調整についても順調なようで「近日中に美浦トレーニングセンターへと入厩することも決まっております」と早期からの活躍も期待できそうだ。
今年は白毛のソダシが無敗の快進撃を見せるが、来年もまた白毛旋風が巻き起こるかもしれない。興味ある方は、マラソンに参加してみてはいかがだろうか?