JRA「三者三様」ルメールに勝てない3人が抱える爆弾とは!? 川田、福永、松山の弱点が浮き彫り、克服すべきそれぞれの課題

 どうやら、そのカギは競馬場によっての得意不得意が大きく影響していそうだ。以下はルメール騎手と3人のコース別にわけた成績である(敬称略)。

■ルメール
東京【19-12-11-30/72】勝率26.4%、連対率43.1%、複勝率58.3%
中山【19-11-5-42/77】勝率24.7%、連対率39.0%、複勝率45.5%
中京【9-2-0-15/26】勝率34.6%、連対率42.3%、複勝率42.3%

※関東を主戦場にハイアベレージの成績を残し、中京でも他の騎手を圧倒。苦手なコースはないに等しい。

■福永祐一
東京【3-1-3-24/31】勝率9.7%、連対率12.9%、複勝率22.6%
中山【1-1-1-3/6】勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率50.0%
中京【18-17-16-37/88】勝率20.5%、連対率39.8%、複勝率58.0%
阪神【9-7-1-22/39】勝率23.1%、連対率41.0%、複勝率43.6%

※中京、阪神で好調な一方、関東は見劣る。関西所属のため、人気馬に騎乗すること多いが、他場に比べるともう一つの印象が拭えない。

■松山弘平
東京【1-6-0-14/ 21】勝率4.8%、連対率33.3%、複勝率33.3%
中山【4-0-0-6/ 10】勝率40.0%、連対率40.0%、複勝率40.0%
中京【18-17-14-74/123】勝率14.6%、連対率28.5%、複勝率39.8%
阪神【3-4-3-29/39】勝率7.7%、連対率17.9%、複勝率25.6%
小倉【2-0-2-7/11】勝率18.2%、連対率18.2%、複勝率36.4%

※中山、中京は健闘しているものの、勝率が一桁台まで落ち込みを見せる東京と阪神を苦手としている。

■川田将雅
東京【6-3-2-10/21】勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率52.4%
中山【2-1-3-4/10】勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率60.0%
中京【7-7-6- 37/57】勝率12.3%、連対率24.6%、複勝率35.1%
阪神【12-2-6-18/38】勝率31.6%、連対率36.8%、複勝率52.6%

※スタートダッシュ失敗の原因となった中京での不振が、大きく足を引っ張った。最近の巻き返しは阪神での荒稼ぎの賜物。今年は中京開催が増えるだけに、懸念材料だ。

 それぞれ得意コースで数字を伸ばした一方、苦手コースの存在がルメール騎手追撃の足かせとなっているという結果に落ち着いた。ライバルがこうした爆弾を抱えている間は、ルメール騎手の天下は安泰といえるかもしれない

 特筆すべきは、すべてのコースでコンスタントに結果を残しているルメール騎手の“完璧超人”ぶりだろう。どうやら今年は春を待たずにルメール騎手のリーディングに「確定ランプ」が点灯しそうな雰囲気である。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 17:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS