JRA M.デムーロ不在で大チャンス!? ブレーク必至「回収率100%超え」の7年目騎手に注目! 今年「リーディングトップ10入り」ならあのスター騎手と同じ道?
JRAの騎手リーディングは、現在47勝のC.ルメール騎手が首位に立っている。これに続くのが31勝の福永祐一騎手、28勝の松山弘平騎手、27勝の川田将雅騎手など。上位陣は昨年とほぼ同じ面々だ。
そんななか、24歳の若手・鮫島克駿騎手が17勝を挙げ、堂々9位にランクインしている。鮫島駿騎手といえば、昨年2月の小倉大賞典(G3)をカデナで制覇。うれしいJRA初重賞勝利を飾った。あれから1年が経過し、いよいよ本格化の兆しを見せている。
1年目の2015年から昨年までの年間勝利数は28勝から42勝の間で推移。リーディング順位も28位から39位の間という安定感を誇る鮫島駿騎手。裏を返せば、伸び悩びとも捉えられるが、今年は自己ベストの42勝を大幅に更新するペースで勝ち鞍を伸ばしている。
今年は重賞レースで、まだ3鞍に騎乗しただけの鮫島駿騎手だが、フェブラリーS(G1)では9番人気エアスピネルを2着に導き、3連単配当10万円超えという波乱の一端を担った。今年はそれ以外にも、特別・平場レース問わず、たびたび穴をあけており、他のリーディング上位騎手と比べても非常に高い回収率を記録している。
【単勝回収率ランキング、10勝以上の27騎手を対象(14日終了時点)】
1位 西村淳也 217%
2位 鮫島克駿 138%
3位 M.デムーロ 131%
4位 田辺裕信 114%
5位 岩田康誠 103%
現時点で10勝以上挙げている東西27騎手のうち単勝回収率が100%を超えているのは上記の5人だけ。さらに、鮫島駿騎手は複勝回収率も105%と、100%を上回っている。27騎手の中で、単勝、複勝の両方で回収率が100%を超えているのは鮫島駿騎手とデムーロ騎手の2人しかいない。
そのデムーロ騎手は先日、騎乗停止処分を受けたため20~21日の2日間を欠場する。そうなれば、もう1人の穴ジョッキーに期待せざるを得ない。
今週末は、重賞レース2鞍に騎乗を予定している。
まず、20日のファルコンS(G3)は、テン乗りのアスコルターレで一発を狙う。17日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは6番人気だが、メンバー唯一の3勝を挙げており、末脚を生かす展開になれば面白い存在だ。
21日(日)には、ゴーストとのコンビで阪神大賞典(G2)に臨む。昇級初戦の前走・万葉S(OP)は5着に敗れたが、2走前の西宮S(3勝クラス)では強い競馬で勝ち上がった。通算3戦2勝と得意舞台の阪神で激走に期待したい。こちらは『netkeiba.com』で8番人気に予想されている。
また、28日(日)の高松宮記念(G1)には、トゥラヴェスーラで参戦予定。フェブラリーSの好騎乗が評価されたのか、ここにきて重賞での騎乗機会を一気に増やしている。
同じ佐賀県出身の川田将雅騎手も騎手生活7年目に初めてリーディングトップ10入りを果たし、一気にスターダムにのし上がった。鮫島駿騎手も同じ7年目でブレークは必至だろう。