JRA M.デムーロもがっくり!? フラワーC(G3)ユーバーレーベン「痛恨のハナ差」3着……「交わせると思ったが」阪神JF・3着馬が、まさかの桜花賞(G1)除外も
レースは16頭立ての芝1800m戦。ホウオウイクセルは内枠を活かし、好スタートから積極的に先行した。
レース後、鞍上の丸田恭介騎手が「少しテンションは高かったです」と振り返ったように道中は多少行きたがる面も見せていたが、手綱をガッチリと抑えインの3番手をキープ。4コーナーで逃げ馬の外に持ち出すと、残り200m手前で早くも先頭に立ち、後続の追撃を振り切った。
丸田騎手が「絶好のポジションでしたし、あれを狙っていました」と語ったように、レースでは完璧な立ち回り。高柳瑞樹調教師も「ジョッキーが上手く乗ってくれました」と鞍上の好騎乗を称えた。
高柳調教師は、次走について「馬の体調、オーナーの意向で、桜花賞(G1)を使うかどうかを考えることになります」と話したが、この勝利によりクラシックで除外されることはなくなったといえるだろう。
2着はエンスージアズム(牝3歳、栗東・安田翔伍厩舎)で、こちらは2勝馬。収得賞金が桜花賞の予想ボーダーを下回る900万円であったが、今回の2着で700万円上乗せ。今後どのようなローテを組むかは未定だが、桜花賞で除外される可能性はなくなったといえる。
一方、惜しくも賞金加算とならなかったのが、3着のユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。
2着エンスージアズムと「ハナ差」の惜敗。収得賞金1000万円のユーバーレーベンにとっては、痛すぎる敗戦となった。
ユーバーレーベンはデビュー戦を勝利し、札幌2歳S(G3)では現在4戦無敗の白毛馬ソダシにクビ差の2着。3戦目のアルテミスS(G3)ではスムーズさを欠き9着に敗れたが、阪神JF(G1)ではソダシ、サトノレイナスに続く3着に入り、世代屈指の能力を見せつけていた。
しかし、収得賞金を加算できたのは、勝利した新馬戦と札幌2歳Sの2着のみ。阪神JFに続き、フラワーCも3着となり、またもや賞金加算に失敗している。
「現在、桜花賞の出走ボーダーは1000万円あたりになるのではないかと想定されています。ユーバーレーベンは収得賞金1000万円ですので、桜花賞に出走するとなれば、抽選対象となるでしょうね。
これまでの実績からも能力が高いのは確かですが、勝ち切れないレースが続いています。今回のハナ差はあまりにも痛すぎますね……」(競馬記者)