JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
このときの自身のメディアへの対応を『netkeiba.com』内の藤岡佑介騎手との対談で「ホント、子供ですよねぇ。反省してます」と若さ故の過ちを振り返った浜中騎手。当時は騎手を辞めたいと漏らしたほど追い詰められたというが、2019年にはロジャーバローズで日本ダービー(G1)を優勝できたのも過去の苦い経験を経てのものだ。
そして、ミッキーアイルとレシステンシアには意外な共通点もある。
ミッキーアイルもレシステンシアと同じく快速を持ち味としている馬だったが、逃げ一辺倒となることを危惧した音無秀孝調教師は控える競馬を指示。これには3歳時に出走した安田記念(G1)やマイルCSでの敗戦も考慮しての判断だったにしろ、「逃げない」ミッキーアイルは勝利から遠ざかった。
そして、浜中騎手とミッキーアイルのコンビが久々に勝利の美酒に酔ったのは、8戦ぶりに逃げた2016年の阪急杯。同馬が現役時代に勝利したすべてのレースは、皮肉にも陣営が指示した控えるレースではなく「逃げた」レースでもあった。
これは控えるレースで不本意な敗戦をしたレシステンシアにとっても、もしかしたら同じことがいえるのかもしれない。
奇しくもミッキーアイルを管理していた音無厩舎のモズスーパーフレアが、ハナ争いのライバルとして立ちはだかる今年の高松宮記念。この絶好のチャンスをものにして、再び存在感をアピールすることができるのか。
浜中騎手の強気な手綱捌きが見られるかに注目したい。