JRA松山弘平「騎乗停止」で桜花賞・皐月賞アウト! 先週武豊に迫る11勝大爆発も痛恨の戦線離脱……
「ただ、3コーナーで内側へ斜行してしまったことが、松山騎手にとっては痛恨でしたね……。複数の馬が大きな不利を受けていましたし、これはもしかしたら騎乗停止になってしまうかもしれません」(同)
そう記者が話す通り、カレンブーケドールは2週目の3コーナーで突然、内側に斜行。松山騎手も慌てて体勢を立て直そうとしたが、直後を走っていたウインキートスが大きく不利を受けると、ゴーフォザサミットなどの後続馬も巻き込まれた。
これにはウインキートスの丹内祐次騎手も「状態は良かったし、いい手応えで回ってこられた。それだけに3コーナーで不利を受けたのが……すべてですね」と無念のコメント。ゴーフォザサミットの丸山元気騎手も「3コーナーでゴチャついたのが痛かった」と敗因を語った。
被害馬が上位馬ではなかったため、審議のランプが点灯することはなかった。だがレース後、JRAの公式ホームページでは「2周目3コーナーで、7番カレンブーケドールが内側に斜行したため、6番ウインキートスおよび14番ゴーフォザサミットの進路が狭くなりました。(その他1番に被害あり)」との決裁レポートが公開。松山騎手の4月10日から18日までの騎乗停止が決まった。
「不利を受けた陣営も痛いですが、松山騎手にとっても痛恨の騎乗停止となりました。この結果、少なくとも桜花賞(G1)のアールドヴィーヴル、皐月賞(G1)のグラティアスには騎乗できなくなります。どちらもチャンスのある有力馬だっただけに残念ですね」(別の記者)
松山騎手といえば、先週は2日間で11勝を挙げる大爆発。武豊騎手が持つ12勝まであと一歩と迫り、『中日スポーツ』のコラムでも「あそこまでいったら、それに並びたかったなという気持ち」と語っていた。
「自分を指名して下さった陣営の方々のためにも、重賞初Vを決められるよう頑張ります」
そうカレンブーケドールとの勝利を誓っていた松山騎手。残念ながら2着とあと一歩及ばなかったが、個人にとってはそれ以上に“痛い”敗戦となってしまった。