JRA 川田将雅「新コラム連載」に思う福永祐一の失敗談!? 「プラスより、リスクのほうが大きいと思います」日本人トップ騎手が語った覚悟
1日、国内最大級の競馬ポータルサイト『netkeiba.com』において、川田将雅騎手の新コラムが連載されることが分かった。タイトルは『VOICE』。8日からスタートし、隔週の木曜日に掲載されるという。
詳細はぜひ『netkeiba.com』の発表に目を通していただきたいが、川田騎手といえば昨年、自己最多となる167勝を挙げ、騎手リーディングはC.ルメール騎手に次ぐ2位。絶対王者のフランス人騎手には水をあけられたが、これで2年連続の2位と、現在の日本人騎手ではNo.1といえる存在だろう。
ただ同時にダノンザキッドで勝利した昨年末のホープフルS(G1)では、師匠の安田隆行厩舎の馬で初めてG1を勝ったことに涙したり、同3月の阪急杯(G3)では進路をふさがれた北村友一騎手にゴール直後「ユーイチ!」と声を荒げた疑惑を持たれたり、バラエティー番組に出演した際はドSぶりがネタになったりと、そのキャラクターは競馬界の中でも際立っている。
また、有力馬を数多く所有するダノン軍団や、腕利きの中内田充正厩舎とは蜜月の関係にあるものの、そのやり取りなどはあまり表に出ないことでも有名だ。そういった裏側の事情も含め、競馬ファンとしては川田騎手の「VOICE」を聞きたい人は数多いだろう。
「4月1日の発表だったので、失礼ながらエイプリルフールのネタかと思いました(笑)。競馬界における立場的にも、知名度的にも、こういった連載をいつ開始してもおかしくなかった川田騎手ですが、これまでインタビューや対談企画、バラエティー番組などにゲスト出演していたものの、そこまで露出の多いジョッキーではなかったので正直驚いています。
ただその分、メディアへの対応は非常に論理的で、毎回丁寧にコメントしてくれる方。そんな川田騎手ですから、今回の連載を通じてどういったことを語るのか、とても楽しみですね」(競馬記者)
確かに競馬の第一人者である武豊騎手は自身の公式HPを通じて、毎週のようにファンへメッセージを発信し、藤岡佑介騎手は同じ『netkeiba.com』で連載対談企画を、戸崎圭太騎手は『競馬ラボ』で連載インタビュー企画を、松山弘平騎手が『中日スポーツ』、田辺裕信騎手が『サンスポ』でそれぞれ連載コラムを持つなど、有名ジョッキーがインターネットなどを通じて独自の発信を行っているケースは決して珍しくない。今回の川田騎手にしても満を持しての連載開始といったところだろう。
だが一方で、川田騎手が『netkeiba.com』を通じて発表した声明には「今回、連載の依頼をいただき、いろいろと考えることもありました」と、連載開始に「覚悟」を決めたことも明かしている。
「『netkeiba.com』には『個人的にはプラスよりリスクのほうが大きいと正直思います』と綴られていましたね。というのも、川田騎手が『発信する内容に対して、よりナーバスな捉え方をする今の世の中』と語っている通り、競馬界に限らず、昨今はちょっとした発言の意味の食い違いや、ある一定の部分だけがクローズアップされて炎上するケースが決して珍しくありません。
ましてや競馬はギャンブルの側面を持つスポーツで、騎手や調教師は他のスポーツ関係者よりも批判の的に晒されやすいことも事実。川田騎手にしても相当な覚悟があっての決意だと思います」(同)
最も有名な例は、同じ『netkeiba.com』で連載していた福永祐一騎手の『祐言実行』だろう。