JRA皐月賞(G1)エフフォーリアでもC.ルメールの「予告」が実現!?デアリングタクト三冠達成前、レイパパレへの匂わせ発言に注目集まる
18日、中山競馬場で行われる牡馬クラシック第1弾、皐月賞(G1)。共同通信杯(G3)でデビューからの3連勝を飾り未だ負けなしのエフフォーリアを筆頭に、昨年の2歳王者ダノンザキッド、京成杯(G3)を楽勝したグラティアスなど、群雄割拠の多彩なメンバーが顔を合わせる。先週の大阪杯(G1)は戦前から3強対決といわれたが、打って変わっての大混戦模様となりそうだ。
とはいえ、見事に勝利を挙げたのは4番人気のレイパパレ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)。ここまで5戦全勝だったとはいえ、前走で2着に下した相手が大阪杯でも8着と敗れたブラヴァスだったことを思えば、一気のメンバー強化をモノともしなかったといえる。
これには、元JRAジョッキーの安藤勝己氏も「レイパパレは確かに大原Sを勝った時に、秋華賞除外でデアリングタクトはラッキーだったと思ったの。しかし、2戦後にこのメンバーで大阪杯を勝ってまうとは想像を超えてきた」と驚きを隠せない様子。「ジャイアントキリングやった」とレイパパレの番狂わせを称賛した。
しかし、このレイパパレの能力をいち早く見抜いていたのが、グランアレグリアで4着に敗れたC.ルメール騎手だったのかもしれない。
「You mean Impossiblle !! She is G1 level !」
昨年の10月19日、レイパパレが4連勝を飾った大原S(3勝クラス)翌日に、自身のTwitterで呟いた言葉だ。
このレースではサトノウィザードに騎乗し、上がり3F最速の末脚で2着に入っていたのがルメール騎手。レイパパレを捉えられなかったことに対し「彼女はG1レベル」と綴っていたのである。
この時点でレイパパレは、まだ3勝クラスを勝利したばかり。現役トップジョッキーが重賞経験のないレイパパレに対して呟いた発言は、それだけの能力を感じたということの裏付けでもあるだろう。
これに似た事例が皐月賞に出走を予定しているエフフォーリアでも再びあった。共同通信杯のレース後に自身のTwitterでエフフォーリアを評して「Derby horse !!」と呟いている。
「レイパパレはルメール騎手とのコンビで秋華賞に出走を予定していましたが、抽選に落ちて実現とはなりませんでした。それでもひとつ前のレースでG1級の力の持ち主だと感じていたことから、逃がした魚の大きさに気付いたのかもしれませんね」(競馬記者)
大阪杯のレイパパレで証明されたのは、ルメール騎手の相馬眼だったのか、それとも……。どちらにしても、トップジョッキーであるルメール騎手が騎乗したいほどの馬であるということに違いはない。皐月賞でも、エフフォーリアには大きな注目が集まりそうだ。