JRA 川田将雅「1番を獲れると思っていた」から5年……「打倒ルメール」へたどり着いた“答え”とは。「ちょっと無理してます(笑)」待望の新連載『VOICE』がスタート
そこで川田騎手が誓ったのは「変身」だ。「何かをガラッと変えるわけではありません」としながらも「僕の個人的な感情も少し乗せて」と、心の動きを隠し過ぎない“脱サイボーグ”を目指している。
「昨年末のホープフルS(G1)の勝利騎手インタビューで、師匠の安田隆行厩舎の馬で初めてG1を勝ったことに涙した川田騎手ですが、あの頃からそういった心境の変化があったのかもしれません」(同)
「はい、ちょっと無理しています(笑)」
そう現在の心境を語った川田騎手。そんな変化が“風”を呼び込んだのか、現在2週連続G1勝利中と絶好調だ。今は勝利騎手インタビューでもマスク越しの表情しかうかがえないが、自身と向き合ってたどり着いた笑顔は、今度こそ“No.2”に「頂」を見せるかもしれない。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。