JRAマイラーズC(G2)「エア軍団」2頭はバッサリ消し!見えた岩田望来「重賞初制覇」!?【八木遊のフォーメーション馬券予想】
24日に予想した福島牝馬S(G3)は、本命にパラスアテナを据えたが、後方から末脚不発に終わり11着に敗れた。出口が見えない長いトンネルが続くが、日曜阪神のマイラーズC(G2)で、何とか足掛かりをつかみたいところだ。
マイラーズCを予想するにあたって今一度、福島牝馬Sを振り返ってみた。7→1→10番人気の決着で三連単は23万円超えの高配当。気付いたのが、4着までをノーザンファーム生産馬が占めていたことだ。このレースには5頭が出走しており、ボックスを買っておけば、高配当を手にしていたことになる。
高速馬場と化している阪神の芝、それもマイル戦なら、やはりノーザンファーム生産馬を重視すべきだろう。マイラーズCに出走するノーザンファーム生産馬は4頭。この中から本命を選びたい。
「◎」に抜擢したのは、5枠9番ルフトシュトローム(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
近2走は、2桁着順に敗れているが、どちらも休み明けだった。前走のダービー卿CT(G3)は、後方待機から直線に懸けたが、前が開かず万事休す。消化不良のままゴールに到達した。もともとはデビュー3連勝した逸材で、NHKマイルC(G1)でも4番人気5着という世代屈指のマイラーだ。ひと叩きされ、一変があっても驚けない。
近2走の大敗もあって、前日最終オッズは8番人気と大きく評価を落としている。初の長距離輸送に加え、岩田望来騎手がテン乗りとクリアすべき課題は少なくない。
それでもルフトシュトロームを本命に推した理由の一つが、その岩田望騎手の“意地”に期待したいから。黄金世代ともいわれる同期たちが次々と重賞制覇を遂げ、24日には団野大成騎手が自身重賞2勝目を飾った。これまで重賞に55回騎乗して未勝利の岩田望騎手としては、期するものがあるはずだ。
人気がない分、気負わずに乗ることができれば、チャンスは訪れるだろう。黄金世代の代表格が殻を破り、重賞初制覇を遂げる。
「○」は岩田望騎手の父・岩田康誠騎手が騎乗を予定していた3枠5番ケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)。岩田親子によるワンツーを期待していたが、なんと岩田康騎手が24日の阪神競馬開催中にトラブルを起こしてしまい、25日からの騎乗停止処分を受けてしまった。
急遽ケイデンスコールに騎乗することになったのは古川吉洋騎手。今年はここまで4勝と勝ち鞍を伸ばせていないが、重賞レースに限れば「0-1-2-2」で、複勝率60%を記録。5戦すべてで人気以上の着順に導いており、この乗り替わりは大きなマイナスとまではならないだろう。
また、ケイデンスコールは4頭いるノーザンファーム生産馬の1頭。一時期の不振を完全に脱し、2度目の本格化を迎えた今なら、鞍上変更によってオッズ的にも旨味が増しそうだ。
調教でも文句なしの動きを披露。好枠も手伝って、近2走のようにインの4~5番手で脚を溜める競馬を見せることができれば、古川騎手が1年5か月ぶりの重賞制覇(19年11月京阪杯)を遂げてもおかしくはない。