JRAマイラーズC(G2)「エア軍団」2頭はバッサリ消し!見えた岩田望来「重賞初制覇」!?【八木遊のフォーメーション馬券予想】
続く「▲」は、3枠6番アルジャンナ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)を指名。長期休み明けとなった前走の洛陽S(L)では5着に敗れたが、1着馬とは0秒2の僅差だった。この馬もノーザンファーム生産馬で、今の高速馬場はいかにもディープインパクト産駒のこの馬向きといえるだろう。
2歳から3歳春にかけてクラシック候補と言われた未完の大器がマイル路線で花開くか。陣営からは「前走を使ってこの馬らしさが戻ってきました」との声も聞かれ、叩き2戦目で好勝負は必至だ。
もう1頭のノーザンファーム生産馬、フォックスクリークは3勝クラスを勝ち上がったばかりの6歳馬。さすがにここはハードルが高いと見て、無印とする。代わって浮上するのは、阪神コースで抜群の安定感を誇る6枠12番ラセット(牡6歳、栗東・庄野靖志厩舎)だ。
阪神芝は通算「1-3—0-3」。昨夏の中京記念(G3)では、4角17番手から豪脚を披露し、2着に追い込んだ。手綱を取る秋山真一郎騎手とのコンビは、「0-3-0-1」で複勝率75%と相性は抜群。ハイペースになれば、間違いなく大外から伸びてくるだろう。
「×」には4枠7番ボンセルヴィーソ(牡7歳、栗東・池添学厩舎)と4枠8番ダイワキャグニー(セ7歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)の古豪2騎を押さえる。
ボンセルヴィーソはどの条件でも相手なりに走る堅実派。内にうまく潜り込んで、道中ロスなく進めれば簡単にはばてないだろう。ここも3着付けで押さえないわけにはいかない。
ダイワキャグニーは、現役屈指のサウスポーとして知られ、右回りは実に2年ぶり。ただ、右回りが苦手というわけではなく、単に走る機会が少ないだけ。斤量は前走から2kg減の56kgというのも買い材料。56kg以下の時は4戦連続で馬券圏内に好走している。
前日最終で1番人気のエアロロノアと同3番人気のエアスピネルはそろって“消し”という判断を下した。前者は初の重賞挑戦で相手関係が一気に強化され、1番人気では買いにくい。後者は久々の芝が高速馬場というのはマイナス材料だ。ともに過剰人気の感は否めず、そろって飛んでくれれば、的中に近づけそうだ。
買い目は、ルフトシュトロームとケイデンスコールを1~2着に置いた三連単フォーメーション。そして2頭の馬連、ワイドに加え、ルフトシュトロームの単勝も買っておきたい。
三連単フォーメーション 8点
[5,9] → [5,9] → [6,7,8,12]
馬連/ワイド 各1点
[5,9]
単勝
[9]
<筆者プロフィール>
八木遊
競馬、野球ライター。スポーツデータ会社、テレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、Twitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。