JRA 岩田康誠「煽り運転」で“即刻”騎乗停止!?「机を持ち上げて……」同じく”粗暴な行為”処分された北村友一の「机事件」事件とは

 JRA(日本中央競馬会)は24日、阪神6Rの返し馬で「粗暴な行為、発言に及んだ」として岩田康誠騎手に、翌日25日から5月8日まで14日間(開催4日)の騎乗停止処分を下した。

 これによって25日に騎乗予定だったマイラーズC(G2)のケイデンスコールを含む6鞍は、すべて乗り替わりとなった。

 JRAの裁決委員によると、岩田康騎手は阪神6Rの本馬馬入場後、藤懸貴志騎手を馬ごとラチ沿いまで幅寄せし、さらに粗暴な発言に及んだと複数の騎手が証言しているという。

「実は、この日の2Rでエムティースマイルが、4コーナーで外側に斜行して新人の角田大和騎手が過怠金処分を受ける事案がありました。

その際に不利を受けたのが、藤懸貴志騎手と岩田康騎手だったのですが、どうやらその際の藤懸騎手の対応に岩田康騎手は不満があったそうです。その時は丸く収まったようですが、岩田康騎手の中では納得できない部分があったのかもしれません」(競馬記者)

 この行為には、ネット上の競馬ファンもドン引きの様子。SNSや掲示板では「後輩に暴言とか……」「やり方が、煽り運転の輩」「もう引退してほしい」「煽り運転って競馬にもあったんだ」など、今回の岩田康騎手の言動に対して、多くの失望の声が上がっているようだ。

 通常、現在の騎乗停止処分は翌々週からの適応となるが、今回のような即適応は「距離誤認」が話題になった2018年の山田敬士騎手以来となる極めて稀なケースだ。

北村友一騎手 撮影:Ruriko.I

 また「粗暴な行為」という理由では、北村友一騎手の“机事件”以来となる。

「2013年の11月に審議対象になった北村友騎手が裁決室に呼ばれた際、決定に納得できずに机を持ち上げて倒すという前代未聞の出来事がありました。本人はすぐに反省したようですが、それ以来、競馬ファンの間では北村友騎手に『机』というニックネームがついてしまっています」(別の記者)

 記者曰く、「机」というニックネームのことは北村友騎手本人も知っているとのこと。実際に2017年に『netkeiba.com』で藤岡佑介騎手と対談した際は「今日は、『北村(机)』のイメージを払拭するいい機会だと思っています」と冗談交じりに話している。

 山田騎手の距離誤認以来、約3年ぶりの“即刻騎乗停止処分”を受けることとなった岩田康騎手。大いに反省してもらいたいところだが、かつての北村友騎手の「机」のように「幅寄せ」などの不名誉なニックネームを付けられるのは勘弁してほしいところだろう。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。

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