勝てば1億円のボーナス! 米ベルモントSの計らいで「米三冠」勝利の日本馬誕生?
また、日本馬の出走を促す活動はこれだけにとどまらず、昨年からチャーチルダウン社とJRAが提携し、「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」と銘打ったケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズシリーズの開催されている。これは、カトレア賞とヒアシンスステークスの両レースの上位4着に入った馬にそれぞれポイントを付与し、その合計の最上位馬にケンタッキーダービーへの出場切符を与えるというもの。これまで、日本馬が参戦するためにはラニのようにドバイのUAEダービーで勝利するなどしなければ、出走権を手にすることはできなかった。だが、「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の創設で出走へのハードルは幾分下がったことは間違いない。
これまでアメリカと日本は同じ競馬というスポーツを行いながら、距離的な問題もあったものの、両者の間には明確な隔たりが存在していた。だが、今回挙げたように両者が徐々に歩み寄る姿勢を見せ始めているため、今後はより参戦へと動く陣営が増える可能性も高い。
まだこの制度は始まったばかりだが、日本馬の海外参戦が増え、さらに日本のファンからの”後押し”が増加すれば、さらに日本馬招致への動きを見せる海外レースが続々と誕生することも考えられる。海外クラシック重賞の歴史に日本で誕生した馬が名を連ねる日も、今や夢物語ではなくなってきているのかもしれない。