JRA【京都新聞杯(G2)展望】武豊ディープモンスターVS福永祐一ルペルカーリア! 日本ダービーでエフフォーリアに挑戦状を叩きつけるのは
8日には、中京競馬場で京都新聞杯(G2)が行われる。例年と違い、ダービーと同じ左回りコースでの開催だけに、本番へ直結する可能性が高そうだ。
ディープモンスター(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)は7着に敗れた皐月賞(G1)から中2週での参戦を表明。快勝したすみれS(L)と同じ距離で巻き返しを図る。
その皐月賞は上位3着までを道中インを走った3頭が独占。ディープモンスターは終始外を回っての7着だった。手綱を取った戸崎圭太騎手もレース後、「前残りで厳しかったです」と話したように、結果的には位置・コース取りが致命傷となった。
それでも2着のタイトルホルダーとは0秒3差なら、着順以上の評価を与えるべきだろう。当然、今回は相手関係も楽になり、1ハロンの距離延長もこの馬にはプラス。1番人気に支持されることは間違いない。
鞍上は1か月半ぶりに戦列復帰した武豊騎手に戻る。武騎手は骨折からの復帰初日の1Rでいきなり勝利を飾るなど、“休養明け”でもしっかり存在感を発揮。菊花賞の前哨戦だった時代も含め、このレースを通算6勝しているのも頼もしい。
直近の勝利はキズナで制した2013年。その後にダービーを制覇したのは記憶に新しいはずだ。ディープモンスターと8年前の再現はあるか。
ルペルカーリア(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)は父モーリス、母シーザリオ、兄にエピファネイアとサートゥルナーリアなどがいる超良血馬だ。
1月に2戦目で勝ち上がると、毎日杯(G3)に挑戦。3番人気に推されたが、シャフリヤールから0秒5差の4着に敗れ、皐月賞出走は叶わなかった。
福永祐一騎手は前走後、「馬場が硬いのがそれほど得意ではありません」と話したように、当日の馬場状態がカギを握る。重馬場で行われた未勝利戦で強い勝ち方をしており、馬場が渋れば逆転の可能性も出てくるだろう。
リオンディーズを含め兄3頭が出走したダービーに向け、狙うのは1着だけだ。