コントレイル「全弟」に早くもクラシック黄色信号!? 福永祐一「中長距離を走る上では理想的」無敗三冠の兄より「雄大な馬体」も……
「コントレイルよりも雄大な馬体といえば聞こえはいいですが、がっしりした体形は兄とは一味違うようにも映ります。実際にコントレイルの上の兄姉たちは、父こそ違いますが、マイル以下の短距離で活躍。サンセットクラウドの大きな馬体は、短い距離への適性を感じさせます。
コントレイルも、元はと言えば距離の不安と戦いながらの三冠でしたし、サンセットクラウドはどちらかと言うと母ロードクロサイトらしい産駒になる可能性も。順調に行ってもクラシックではなく、NHKマイルCに出走しているかもしれませんよ」(別の記者)
実際に、コントレイルの主戦を務める福永祐一騎手は、昨年の菊花賞(G1)前に本馬が距離をこなせる理由として「中長距離を走る上では理想的」と比較的小柄なサイズであることを強調材料の1つに挙げていた。+16kgの472kgと一段成長した今年の大阪杯(G1)で3着に敗れてしまったことは、馬体のサイズという点を考慮すれば、気になる材料だ。
大山ヒルズの斎藤慎取締役ゼネラルマネジャーからは「距離があっても良さそうな雰囲気」と評価されているサンセットクラウド。果たして、偉大な兄にどこまで迫り、その背中を超えていけるのか。今から期待は膨らむばかりだ。(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。