JRA【オークス(G1)展望】無敗女王ソダシVS三冠結晶アカイトリノムスメの紅白樫合戦!? 武豊クールキャット急浮上も、今年は金子真人オーナーの運動会 ★上位人気馬予想オッズ付き★
距離延長を歓迎できる数少ない1頭がクールキャット(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)だろう。
新馬戦に勝利した後はG3で3戦連続馬券圏外と厚い壁に阻まれてきた。しかし、ルメール騎手で臨んだ前走のフローラS(G2)で待望の2勝目を挙げ、オークスでは武豊騎手と新コンビを結成する。
4代前まで「メジロ」の冠名が並ぶ名門血統で、母の父はダンスインザダーク。前走後にはルメール騎手は「あまり切れるタイプではありませんが、長く良い脚を使ってくれます」とコメントしており、東京の長い直線で真価を発揮できるか。
武騎手は1996年エアグルーヴでオークス3勝目を飾って以降、昨年まで実に18連敗中。25年ぶりのオークス制覇をメジロ血統のクールキャットで成し遂げられるか。
1勝馬のユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)も距離延長歓迎の1頭だ。
勝ち鞍は新馬戦のみだが、札幌2歳S(G3)2着のほか、ここ3戦は重賞で3着。展開に左右される面はあるが、デビューから6戦連続で上がり3位以内と末脚は確実だ。
懸念されるのは馬体重が減り続けていること。昨秋のアルテミスS(G3)の時に484kgあった馬体重は、前走時には454kgと約半年間で30kg減。前走から中3週で、さらに馬体が減っていれば黄信号が灯る。
アールドヴィーヴル(牝3歳、栗東・今野貞一厩舎)は、デビュー2戦目のクイーンC(G3)で2着に食い込んだ実力馬。3戦目で5番人気に推された前走の桜花賞は、中団からジリジリ伸びたが5着まで。松山弘平騎手に手が戻って巻き返しを期す。
桜花賞では最後方から上がり2位の末脚を繰り出したククナ(牝3歳、美浦・栗田徹厩舎)。オークス3着だった母クルミナルの血が後押しする。
この他には、フローラSでユーバーレーベンに先着したスライリー(牝3歳、美浦・相沢郁厩舎)、忘れな草賞(L)を勝ったステラリア(牝3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、さらにスイートピーS(L)勝ちのタガノパッション(牝3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)なども侮れない。
白毛のソダシかアカイトリノムスメか。注目のオークスは、23日15時40分に発走を予定している。