「激甘処分」岩田康誠ケイデンスコール再コンビに賛否の声!? 安田記念(G1)参戦にやったもん勝ちの現状、不正受給疑惑もフェードアウト目論むJRAのぬるま湯体質
「一部のファンからは、結果がすべての世界なのだから勝てば官軍という声もありますが、ガッツポーズに関して“反省していない”と感じたファンも多かったようです。騎乗馬については騎手の起用を決めているのは、オーナーサイドや調教師ですから世論が反映されなくても不思議ではないでしょう。
岩田康騎手としては意趣返しのような意味合いではなく、純粋に嬉しくて出た可能性もありますが、相変わらずノーコメントを貫いたことはあまりイメージがよくありませんでした。せめて何か一言でもあれば、少しは印象も違ったかもしれません」(競馬記者)
確かに岩田康誠騎手はその手腕に定評のある一流騎手だが、気の毒なのは代打を任されたマイラーズCでケイデンスコールを見事な勝利に導いた古川吉騎手だろう。初騎乗ながら勝利という満点回答で応えていただけに、G1の舞台で継続騎乗とならなかったのは残念だったに違いない。
競馬界を震撼させた持続化給付金不正受給疑惑に強い不信感も残る対応。関係者の公表もないまま、風化してのフェードアウトを目論んでいるのではないかと勘繰る声も出ている。
「激甘処分」ともいわれる岩田康騎手への対応も含め“ぬるま湯体質”が浮き彫りとなったJRA。やったもん勝ちのような現状に、厳しい処分も少なくない一般社会の感覚とは大きく異なっていると感じざるを得ない。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。