日経新春杯(G2)レーヴミストラルに危険信号! 絶賛の注目馬はコイツだ!鈴木和幸の追い切り診断を公開
鈴木和幸の最終追い切り診断=天皇賞(春)に大切な日経新春杯(G2)
[アドマイヤフライト]は、年明けの3日にウッド6F78秒8-36秒3の好タイムを馬なりでマークしている。この力強い動き、今週の坂路52秒6-38秒1、併走2馬身先着を見ると、長くつづいた不振は脱出した。2ヶ月の間隔を取った効果だが、もう3年以上も勝ち星がなく、昨年の6戦は4着が最高、1秒以上も離された大敗が4回、明けて8歳の老齢馬でもある。とても勝負にはなるまい。
昨秋、菊花賞で3番人気にまで推された[カフジプリンス]。結果は8着だったがあれはサトノダイヤモンドが強すぎたもので、2着馬との時計差0秒5なら内容は悪くない。再スタートのグレイトフルステークス(12月23日)を勝って堂々のオープン入りを果たしただけに、今年にかかる期待は大、大いに注目したい。1月6日に中間時計(坂路57秒8)が出たくらいだから、前走の疲れはすでにとれている。それを立証するように今週は坂路で52秒0-37秒8の速いタイム、いっぱいに追われると伸びること伸びること、併走馬を5馬身もちぎってしまった。息を抜かずに走ったこの内容、菊花賞以上である。
デビューから4戦3勝、もっか2連勝中と底を見せていない[シャケトラ]、中間は坂路中心に毎週のように時計を出し、この4日はウッドで6F82秒4-37秒7-11秒6、併走先着とさらに一段と調子を上げている。今週もウッド、直線半ばまで持ったままできて、ゴール前仕掛けられると弾けて6F81秒0-38秒3-11秒9、5馬身の先着。好仕上がりというよりさらなる成長間違いなしの最終追い切りだった。
老雄[ダコール]は明けて9歳、もはや変わり身は望めない。今週の坂路も悪くはないのだが55秒1-39秒7の遅い時計だったし、フットワークは伸びやかさを欠き、小さくまとまった感じ。いまのこの馬に58kgのハンデはきつい。
菊花賞5着以来となる[ミッキーロケット]だが、1月4日に坂路51秒7-37秒0-12秒3の好時計をマークして順調さをアピール。今週の総仕上げは、坂路での併せ馬⇒いっぱい追い。残り1Fまでは並んでいたが、追い出されるとひと追いごとに重心を沈め、半馬身出たところでゴール、追えば追うほど伸びるといった好内容だった。神戸新聞杯であのサトノダイヤモンドとクビ差のきわどい勝負をした馬だ、この最終追い切りからはサトノとの次の対決までは負けてられない、そんな意気込みまで伝わってきた。
[モンドインテロ]はまったくの馬なり、追ったところなしの最終追い切りだった。このため時計はウッド6F85秒2-39秒8-13秒9と遅い。しかし、これは意識的にオーバーワークを避けたものだから心配無用。ゴール前、グイッと半馬身出た確かな伸びに、3600メートルのステイヤーズステークス(G2)を使った疲れはすでにとれているとの感触を得ることができた。
ウッドでいっぱいに追い切られた[ヤマカツライデン]は、6F81秒1-37秒5-11秒6をあっさり。調子のよさではどの馬にも負けないと断言できるが、問題は初重賞の前走で8着に完敗してしまったこと。たとえ単騎で逃げられたとしてもそう簡単に粘り込める相手ではないだけに……。