JRA「申し訳ありません」横山武史エフフォーリア「血の宿命」の2着……日本ダービー(G1)単勝1.7倍も3世代連続2着に安藤勝己氏「宿題ができた」

エフフォーリア 撮影:Ruriko.I

 掴みかけた栄光は、ゴール前でスルリと手の平から零れ落ちた。

 30日、東京競馬場で行われた3歳世代の頂上決戦・日本ダービー(G1)は、4番人気のシャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が優勝。皐月賞馬アルアインを兄に持つ良血馬が、兄が果たせなかったダービー制覇を見事成し遂げた。

「最高にうれしいです」

 レース後、喜びを語った福永祐一騎手は、昨年のコントレイルに続く連覇を達成し、これで日本ダービー3勝目。まさに「令和のダービー男」の誕生である。

 一方、単勝1.7倍という圧倒的な支持を受けたエフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)と横山武史騎手にとってはハナ差の2着と、本当に悔しい結果となってしまった。

 皐月賞(G1)を3馬身差で圧勝した無敗の大本命馬。過去に2着以下に0.5秒以上の差をつけたのは三冠馬ナリタブライアンとオルフェーヴルだけであり、皐月賞直後は早くも昨年のコントレイルに続く2年連続の無敗三冠の声さえ上がっていた。

 さらに直前の枠順抽選では、日本ダービーのフルゲートが18頭になって以降、最多の8勝を誇る1枠という絶好枠をゲットしたエフフォーリア。「最も運がいい馬が勝つ」と言われるダービーで幸運ぶりを発揮した大本命馬が、世代の頂点に最も近い位置にいることは誰もが認めるところだったのだが……。

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