武豊騎手が単勝1.7倍の1番人気で9着惨敗も「神騎乗」に絶賛の嵐? 天才騎手が魅せたケタ違いの「曲芸」とは
当然、多くの馬券購入者から批判を受けた武豊騎手。だが、レース後のパトロールビデオを見ればその原因が一目瞭然。サングレーザーがスタート直後に躓いた拍子に、武豊騎手の足が左側の鐙(あぶみ)から外れていたのだ。
鐙といえば騎乗する際、左右両側の足を引っかけてバランスを取る最重要部分。率直に述べてレース中に鐙が外れれば、まずまともなレースなどできるはずがない。下手をすれば落馬することも珍しくないほどの致命傷となるようだ。
ところが、武豊騎手は片足でバランスを取りながら徐々に体勢を立て直すと、外れていた左側の鐙に再び足を掛けることに成功し、レースに復帰。残念ながら結果が伴わなかったが、致命的なアクシデントを跳ね返した、紛れもない「神騎乗」である。
JRAのHP等を通して”それ”を知ったファンからは「武豊、おそるべし」「信じがたいレベル」「さすが天才」など逆に絶賛が集まった。理由が理由とはいえ、圧倒的1番人気を”飛ばし”ながらも、これだけ称賛されるのはそうはないことだ。
「馬の上で片足だけでバランスを取れている時点で”あり得ない”ですが、レースをしながらやっていますからね。もはや『曲芸』の域に達していると思います。
それに武豊騎手の恐ろしいところは、それを最後方から2番手までポジションを上げながらこなしているところ。プロの騎手でもそうそう真似できることではないでしょうし、驚異的なバランス感覚がないと不可能だと思います。長年競馬を見ていますが、あそこまで”見事”なリカバリーは初めて見ました」(競馬記者)