JRA【マーメイドS(G3)展望】「福永祐一⇔岩田康誠」有力2頭が“謎”の鞍上スイッチ!? 「復調気配」アブレイズ&サンクテュエールら上位は混戦模様

 20日、阪神競馬場ではマーメイドS(G3)が行われる。過去10年で馬連万馬券が4度も出ている波乱含みの牝馬限定ハンデ重賞だ。

 近3年の勝ち馬は、いずれも人気薄で斤量51kg以下、さらに前走が3勝クラスで3着という共通点があった。今年はこの条件を満たす馬はいないが、果たして今年も高配当は飛び出すのだろうか。

 2勝馬の身ながら、これまで重賞で4度馬券圏内に入っているシャドウディーヴァ(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)。その4度は、全て東京コースという府中巧者でもある。今回は「0-0-0-3」と結果が出ていない阪神が舞台となるが、昨秋のエリザベス女王杯(G1)では0秒7差の8着と健闘しており、実績からは十分期待できる1頭だ。

 不良馬場で行われた前走の中山牝馬S(G3)は出遅れて後方からの競馬。上がり2位の末脚を使ったが、5着に敗れた。それでも勝ったランブリングアレーとは0秒3差で、出遅れていなければと思わせる好内容だった。

 その後は、ヴィクトリアマイル(G1)を予定していたが、追い切り後に骨瘤が出て回避。今回の鞍上は主戦の岩田康誠騎手からテン乗りの福永祐一騎手に乗り替わる。

 福永騎手はこのレースに通算14度騎乗。「1-3-2-8」と勝ち切れていないが、昨年は2番人気のセンテリュオをしっかり2着に持ってきている。また、通算の複勝回収率は162%で人気を落とすようであれば、怖い存在になり得る。

 その福永騎手が近2走で騎乗していたのがミスマンマミーア(牝6歳、栗東・寺島良厩舎)だ。今回はシャドウディーヴァと鞍上をスイッチする形で岩田康騎手に乗り替わる。

 ミスマンマミーア自身は追い込み一辺倒の脚質で、展開に注文が付くタイプ。それだけに成績も不安定だ。ただし、今年は4戦して日経新春杯(G2)2着、大阪-ハンブルクC(OP)1着と牡馬相手に好走している。

 前走の目黒記念(G2)では3番人気に支持されたが、超スローかつ前残り馬場が響いて12着に大敗した。手綱を取った福永騎手も「自身の末脚云々よりも前の馬が止まらなかった」と発言しており、この一戦は度外視していいだろう。

 牝馬相手に巻き返しを図りたいところだが、これまで牝馬限定戦は「0-0-0-6」という嫌なデータも。2000mという距離もどちらかというと不安要素になる。

 これまで芝の2000mを超える距離は「4-1-2-7」で、複勝率は50%。これに対して、2000m以下は「0-1-0-9」。ハンデ戦で斤量もある程度課されることが見込まれ、人気先行になる可能性は否めない。

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