調教師転身はまだ早い!? 横山典弘騎手が阪神で大暴れ! 好騎乗に“珍騎乗”連発でファン魅了!
――今日の横山典騎手は何か違う。
そんな淡い予感が現実のものとなったのは、10Rの垂水S(3勝クラス)。横山典騎手は1番人気のアカイイト(牝4、栗東・中竹和也厩舎)に騎乗し、道中は後方3番手と“通常の追い込み”のポジションでレースを進めると、最後の直線で一気に弾け、勝利を収めた。
続くメインレースのマーメイドS(G3)では5番人気のクラヴェル(牝4、栗東・安田翔伍厩舎)に騎乗。先ほどのアカイイトと似た位置から追い込み、勝ち馬にクビ差に迫る2着。大外から母ディアデラマドレを彷彿とさせる末脚を引き出す見事なレースだった。
最終レースこそ見せ場はなかったが、この日4レースに騎乗し1勝2着1回、更に大逃げを打って4着1回と存在感を発揮した。最近、横山典騎手が調教師試験を受けるのではと報じられ、騎手としてのモチベーションの低下が懸念されていたが19日の騎乗を見る限りその心配はなさそうに思える。
マーメイドSで横山典騎手の追撃を凌いだ藤懸貴志騎手が「1つ1つ、1つでも上の着順を、という気持ちで乗ります」と勝利ジョッキーインタビューで話していた。ぜひ横山典騎手には、藤懸騎手同様の気持ちで毎レース騎乗し1日でも長く現役騎手として活躍していただきたい。