衝撃の9馬身差デビューに戦慄……遅れてきた「超大物」ファンディーナが歴史的名牝を知る男・岩田康誠騎手と共にクラシックの勢力図を塗り替える
その後、仕切り直しのあざみ賞(500万下)を単勝1.7倍で、オークストライアルのフローラS(G2)も単勝1.8倍で連勝しているだけに、順調に運べていれば違った結果があったのではと未だに思わずにはいられない。
ただ、高野調教師が「負けられない時期に来ているので、慎重に次走を選びたい」といったのは、まさにそういうことなのだろう。実際にソウルスターリングが牡馬のクラシック登録を済ませている点も、どこか2007年当時を匂わせる要素でもある。
また、鞍上が岩田騎手というところも、どこか応援したいところがある。
岩田騎手といえば14日の愛知杯(G3)で約1年5カ月ぶりのJRA重賞勝利を上げたばかり。長いトンネルを抜けたこの2017年は、まさに巻き返しに燃えるシーズンとなる。
そんな岩田騎手だが、先日の愛知杯を勝ったマキシマムドパリだけでなく、昨秋に米国のレッドカーペットS(G3)を勝ったヌーヴォレコルトなど、近頃は何かと「牝馬」に縁がある。実際に、近年の競馬史で突出した名牝ブエナビスタとジェンティルドンナの両頭に騎乗した経験があるのはJRAでは岩田騎手だけだ。
そんな「名牝中の名牝」の背中を知る岩田騎手が巡り合った新パートナーのファンディーナ。果たしてどれほどの高みに上ってゆくのか、今後の動向に大きな注目が集まる。