世界最強・カリフォルニアクロームが米年度代表馬選出。ラストランはド派手で「問題多め」のあのビッグレースか

Maryland GovPicsより

 世界最強馬がまたひとつ新たな勲章を手に入れた。

 昨年のドバイWCを圧勝するなど「世界最強」と呼ばれて久しいカリフォルニアクロームが、米年度代表馬に選出された。同馬はこれで、ケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)などを制した14年に続き、2度目の受賞となる。今回候補として、BCクラシック(GI)で破ったアロゲート、牝馬GIで4勝をあげたソングバードなどが名を連ねていたが、カリフォルニアクロームが248票中202票を集め、アロゲートの40票を大幅に上回っていた。

カリフォルニアクロームは昨年、ドバイワールドカップなどG1での3勝を含む8戦7勝と、年間を通して圧巻の成績を収めた点が考慮されたよう。同馬はすでに今春の引退、種牡馬入りを表明しており、28日に開催されるペガサスワールドカップがラストランとなる予定だ。

ペガサスWCは賞金総額1200万ドルとこれまでの最高額だったドバイワールドカップ(総額1000万ドル)を上回り、新しく世界最高賞金総額を誇ることになったレース。だが、参加するためには出走馬の関係者側が100万ドル(約1億1000万円)を支払う必要があり、出走する「12枠」の各陣営の出走料がそのまま賞金になるという「独特なシステム」で知られていた。

優勝すれば、約7億7000万円という大金が手に入るものの、このハイリスク・ハイリターンぶりが懸念されたため、一時は出走枠がすべて埋まらないかもしれないという恐れもあった。だが、無事に「12枠」すべてが埋まり開催されようとしている。

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