JRA ルナシオン「仕上がり問題なし」も大誤算!? C.ルメール起用で勝負気配も二桁着順、スワーヴリチャード半妹が謎の大敗
さらにレースで同馬はスタートで出遅れ。スムーズにレースの流れに乗ることは叶わず、殿からの追走を余儀なくされる。勝負どころに入っても、行きっぷりは変わらないまま、前との差は縮まらない。最後の直線に入っても見せ場すら作れず、バテた逃げ馬を交わしただけの15着に惨敗した。
鞍上は今年の藤沢和厩舎の主戦であるC.ルメール騎手だ。厩舎コメントの勝負気配と合わせると、勝算あっての出走だったと思われる。
それだけに、勝ち馬から3秒6も離された大敗で、前の馬から10馬身も離された15着という結果に何かあったのではと勘繰るファンも、少なからずいたことだろう。
450キロでデビューしたルナシオンだが、4戦目の2勝クラスを勝利した際には、前走の466キロからから26キロ増の492キロ。馬体重の増加とともに好成績を残してきた馬が、近2走はマイナス体重で連敗を喫してしまった。
「馬第一主義」や「一勝より一生」がモットーの藤沢和師としても、まるで別馬になってしまったかのような二桁着順での連敗は、大きな誤算だったといえそうだ。
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。