「騎手やめたら馬主になりたい」武豊と共通の夢を実現!? ウマ娘バブルで評判馬を次々に落札した藤田晋氏、大ヒットゲームの「弱点」克服に前進か

 比較的最近ではキタサンブラックやサトノダイヤモンドなどもいるものの、多くは一昔、あるいは二昔も前に活躍した顔触れとなっている。勿論、オールドファンにとっては懐かしい名前だが、ライトファンには馴染みが薄いという側面がある。近年活躍した馬が登場すれば、より盛り上がりそうなものの、これには許可を取れなかったという、“大人の事情”がネックとなっている。

 しかし、藤田氏が馬主として参入することにより、競馬界への影響力や発言力が増せば、これまで許可の取れなかった馬のオーナーの態度が軟化することもあり得なくはない。

 そして何より、許可を取らないで済む自身の所有馬から活躍馬が出現すれば、ウマ娘の新キャラクターとしても需要が生まれるだろう。こういったことが実現するようなら、近年の名馬の登場が少ないというウマ娘の弱点克服への大きな足掛かりとなるのではないか。

 YouTubeでレース映像を使用する動画が、著作権侵害で次々と公開中止となる中、AbemaTV(サイバーエージェント系)に競馬中継への参入を期待する声も聞かれるようになった。

 それだけに、藤田氏が馬主となったことの影響は、各方面で大きな変化をもたらしそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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