JRA C.ルメールや武豊は「圏外」、狙い続けるだけで儲かる騎手を検証!トップジョッキーでお買い得だったのは誰? 買える騎手、買えない騎手が浮き彫りに
ちなみにリーディング10位以内の騎手でランク入りしたのは、川田騎手と横山和騎手の2人のみ。C.ルメール騎手や武豊騎手だけでなく、福永祐一騎手や松山弘平騎手なども圏外に終わった。
勿論、トップクラスの騎手の騎乗馬は、人気になることが多く、単勝オッズは必然的に低くなる。そのため、数値が低いからといって乗れない騎手という訳ではないことは、念頭に置きたい。
そんな中で上位人気馬への騎乗機会の多かった川田騎手の回収率が、群を抜いていることには驚かされるばかりだ。前述したルメール、武豊、福永、松山らライバル騎手の回収率は60%~70%台なのだから、100%を超える川田騎手の優秀さは一目瞭然である。
これは重賞も含めた総合の成績でもあり、極端な話、何も考えずに川田騎手の単勝だけを買い続けていれば、今年ここまでの馬券収支はプラスになった計算。騎手リーディングでは、107勝でトップのルメール騎手に対し、86勝と離されているものの、勝率ではライバルの24.0%を上回る28.8%と優位に立っている。
馬券的な妙味に関しては、川田騎手の方が実質トップを独走しているといっても過言ではないようだ。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。