JRA【レパードS(G3)展望】主役はルメールの進言「ガン無視」のルコルセール!? ダート無敗の大器が“限界”超えに挑戦!

 8日、新潟競馬場では3歳限定のダート重賞、レパードS(G3)が行われる。今年はフルゲート15頭に対し、20頭以上が登録を予定している。

 ダート転向後、3連勝中のルコルセール(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)をまず取り上げたい。

 昨夏の新潟でデビューした同馬は、3戦目まで芝を使われたが、9着、5着、3着と勝ち上がれず。今年5月の4戦目でダートに初挑戦。堂々1番人気に支持され、8馬身差の圧勝劇を演じた。

 その後は3歳以上1勝クラス、渡島特別(2勝クラス)を勝って、ダートでは3戦3勝と底を見せていない。同馬の母系はゴリゴリのダート血統で、祖母がゴールドアリュールの母として知られる名繁殖牝馬のニキーヤ。ルコルセール自身も半兄には、14年マーチS(G3)を制覇するなどダートのオープンクラスで長く活躍したソロルがいる。

 一方、父は芝ダート兼用で、短距離指向のロードカナロア。1800mはやや長い印象もある。

 実際にルコルセールは、前走函館1700mの渡島特別を勝利しているが、このとき騎乗したC.ルメール騎手はレース後に次のようなコメントを残していた。

「能力があります。楽に抜け出してくれました。距離は大丈夫でしたが、これがマックス(1700m)でしょうか」

 それ以前の2勝はどちらも東京マイル戦だった。ダートでの3戦を見る限り、スタミナ型というよりもスピード型といえるだろう。初距離でスタミナを問われる流れになると、脆さを見せる可能性も考えられる。逆にここで1800mをこなせれば、今後の選択肢は増えることになる。ダート転向後、無傷の4連勝を飾れるか。注目の一戦となりそうだ。

 距離に一抹の不安を抱えるルコルセールに対し、ダート1800mをすでに2勝しているメイショウムラクモ(牡3歳、美浦・和田勇介厩舎)も魅力にあふれる一頭だ。

 昨秋のデビュー戦は芝で15着に大敗するも、ダート替わりの2戦目を完勝。その後は安定した走りを見せ、これまでダートでは6戦して「3-1-1-1」。唯一の着外も4着なので、ここでも大崩れは考えにくい。

 今回手綱を取るのはコンビ通算「3-1-0-0」と好相性を誇る柴田善臣騎手。その柴田善騎手が同馬を褒めちぎったのが前走いわき特別(2勝クラス)の走りだった。

「スピードが違いました。トップスピードも文句なかったです。ここに来てパワーアップしています。クラスは上がりますが、流れが速くなった方が競馬はしやすいので、次も楽しみです」

 道中好位2~3番手を追走した前走。直線に入るとグングン加速し、最後は2着馬に7馬身差をつけた。前崩れのハイペースを先行して押し切った内容はまさに圧巻。世代限定戦なら最有力候補の一頭なのは間違いない。

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