JRA適距離「解禁」武豊メイケイエールが魅せるのは暴走か!? 白毛一族はソダシだけじゃない、横山典弘も手を焼いた“やんちゃ娘”に折り合い新境地の期待

 幸い、「逃げ」を試すのに現在の札幌競馬場の芝コースは追い風にもなる。先週の札幌記念(G2)を制したソダシは、メイケイエールと同じ白毛一族の馬だが、勝利の背景には吉田隼人騎手の強気なポジション取りも大きかった。

吉田隼人騎手 撮影:Ruriko.I

「前に行っていても止まらない馬場だったので、自信を持って追い出しました」

 レース後、同騎手がコメントで触れたように、札幌の芝コースは前に行った馬に有利な傾向が続いている。今年6月と8月で行われた芝1200mの24レース中、4コーナーを先頭で走った馬が8勝と、その勝率は33.3%のハイアベレージをマークした。

 先々を見据えると、競走馬にとって折り合いは最重要のテーマ。

 だが、馬と喧嘩をしないことで折り合った、サイレンススズカやツインターボのような例もあり、逃げたからといって必ずしも裏目に出るとも限らない。これまでの経緯や3歳夏という時期を考慮した場合、思い切った決断をすることで、新境地を見られるかもしれない。

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