人気ワイドショー番組、「地方馬」取り上げ注目の的に! 人気アナ&コメンテーターも「ファン宣言」 パドック解説も番組になぞらえて…
26日、北海道の門別競馬場でサッポロクラシックC(H2)が行われた。地方競馬の重賞ということで競馬ファンには注目の一戦だが、このレースは競馬に馴染みのない一般の方々からも注目される一戦となった。
レース発走の半日前、テレビ朝日系列「羽鳥慎一モーニングショー」で採り上げられたためだ。その理由は、サッポロクラシックCに番組名と同じモーニングショー(牡2歳、門別・角川秀樹厩舎)という名前の馬が出走するからだ。
モーニングショーは、番組の放送時点で3戦2勝。デビュー2連勝でホッカイドウ競馬の重賞を制覇した世代屈指の実力馬だ。敗れた3戦目の前走と同じコースで行われるため、リベンジをかけた一戦だった。
気になる馬名の由来だが、馬主の新生ファーム代表である木村敬生氏は、番組の取材に対し、「さわやかなモーニングを入れたいと考え、大きな舞台で活躍して、たくさんの人に見てもらえるようにショーを組み合わせた」と回答。
さらに、モーニングショーについて木村氏は、「馬群を割って勝つなど玉川さんのように勇気がある馬」と、歯に衣着せぬ物言いで有名な番組出演者の名前を交えた説明で笑いを誘った。
これには出演者の玉川徹氏も、「ぼくが勇気があるかどうか、僕は向こう見ずな蛮勇かもしれないので、恐縮しちゃう」と照れ笑い。
番組の司会である羽鳥慎一アナウンサーは、「いいですね。応援したくなりますね。今日も頑張ってください」とエールを送った。
気になるレースの結果だが、残念ながら3着。モーニングショーは好スタートを決めるとレースの主導権を握ってレースを進めるも、前走のリベンジとはならなかった。
翌27日のモーニングショーでもレースについて報じられたが、番組ではレースとは異なる部分にもスポットを当てていた。それが、パドック解説だ。
モーニングショーについて、解説者の高倉克己氏が、「モーニングショーの名物キャラクターの玉川さんのように、制限がいっぱいついちゃうと嫌なタイプです。どうやって自分のリズムを守らせてあげるかというタイプ。よくモーニングショーとつけたもんだな」と、的を射た解説を披露していた。
これを見ていた玉川氏も、「解説の方、正解です。私は押さえ込まれるのが好きではありません!」と、笑みを浮かべて発言。本人的にまんざらでもなかったようだ。
羽鳥アナは「より親近感がでます。より応援したくなりました」と、モーニングショーの今後の活躍を祈願した。
モーニングショーのデビュー前の厩舎関係者からの評価は、「秋には良い走りを見せてくれると思う」だった。秋に、より大きな舞台で活躍、より大勢の人に見てもらえる馬に成長することに期待したい。
(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。