JRA【セントライト記念(G2)展望】菊花賞(G1)前哨戦は三つ巴!? 皐月賞(G1)2着タイトルホルダーVS良血オーソクレース&ルペルカーリア

タイトルホルダー 撮影:Ruriko.I

 20日(月)、中山競馬場ではセントライト記念(G2)が行われる。菊花賞(G1)に向けた重要なトライアルレースは、三つ巴の様相を呈している。

 実績的にやや抜けているのはタイトルホルダー(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)だろう。

 メロディーレーンの弟としてデビュー時から注目を集め、新馬勝ちを収めると2戦目の東京スポーツ杯2歳S(G3)でダノンザキッドの2着に好走。年末のホープフルS(G1)こそ4着に敗れたが、3歳初戦の弥生賞(G2)を逃げ切って重賞初制覇を飾った。

 春のクラシック2戦はどちらも8番人気の伏兵扱いながら、皐月賞(G1)では2着に好走。日本ダービー(G1)では逃げることができず6着に終わった。

 鞍上はクラシック2戦で手綱を取った田辺裕信騎手から弥生賞以来となる横山武史騎手に乗り替わる。お手馬のエフフォーリアが菊花賞をスキップして天皇賞・秋(G1)に向かうため、菊花賞までのコンビ継続も決定している。

 1週前にはその横山武騎手を背に美浦南Wで6ハロン84秒7-ラスト11秒4をマーク。しまい重視の追い切りに同騎手も「動きも良かった」と手応えを感じた様子だ。

 姉メロディーレーンが2年前の菊花賞で5着に食い込んでいるように、母系はスタミナ豊富。ここを勝てば、脇役から主役候補に躍り出る可能性も十分あるだろう。

 そのタイトルホルダーに先着した経験があるオーソクレース(牡3歳、美浦・久保田貴士厩舎)が9か月ぶりの実戦復帰を果たす。

 ダノンザキッドが勝った昨年末のホープフルS。2頭はともに先行したが、オーソクレースが2着、タイトルホルダーは0秒3遅れての4着だった。

 ところが春は状態が整わず、登録があった皐月賞を回避。その後、右後肢の脛骨骨折が判明し、休養に入っていた。

 当初は復帰に半年ほどの時間を要する見込みだったが、術後の経過は順調で、8月中旬には美浦トレセンに帰厩。じっくりと乗り込まれた。1週前には3頭併せで気合を注入され、態勢は整いつつある。

 母がG1・2勝馬のマリアライトという良血馬が、春の悔しさを晴らせるか。

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