JRA「無気力騎乗」藤岡佑介に大ブーイング!? 京成杯AH(G3)2番人気バスラットレオン「作戦通り」のノーステッキ15着大敗に疑問の声

 レース後、藤岡佑騎手がそう振り返った通り、スタートで後手を踏んだバスラットレオン。そこまで大きく出遅れたわけではなかったが「もともと控える競馬をしようと思っていましたし、道中は折り合って運べました」と、あえて先団には取り付かず、後方からの競馬を選択。

「早めに動いていこうと思いましたが、反応がもう一つでした」との言葉通り、終始ほぼ回ってくるだけの競馬に終わった。

 2番人気に支持されながらも終始後方という、見る人にとっては無気力にも映った内容。ましてやバスラットレオンは、これまで逃げて結果を残してきた馬である。本馬を応援していたファンはもちろん、事前に藤岡佑騎手が控える競馬を予告していたことを知っていたファンにしても、まさかここまで控えるとは予想できなかったに違いない。

 レース後、SNSや掲示板を通じてバスラットレオンと藤岡佑騎手に厳しい声が続出したのは想像に難しくないだろう。罵詈雑言の記載は控えるが、中には「ファンを馬鹿にしてる」「(JRAが掲げる)公正確保の範囲を超えているのでは」という厳しい声もあった。

「この京成杯AHはマイルCS(G1)などの前哨戦という位置づけなので、力のある馬はある程度『本番を見据える競馬』が暗黙の了解で認められています。ただ、今回の藤岡佑騎手の騎乗には、ちょっと納得できない人も少なくなかったようですね。

スタートで躓いてしまったことは不幸でしたが、いくら何でも追わなさ過ぎでした。控える作戦通りだったのかもしれませんが、開幕週のレースで出遅れをリカバリーしようという意思が感じられなかったのは、馬券を買ったファンでなくとも残念です。

また、前哨戦から無理をさせたくなかったのでしょうが、後方にもかかわらず、終始ほぼノーステッキでしたし、最後の直線でも早々に本気で追うのをやめています。応援していた多くのファンに1つでも上の着順を目指すという気概を見せられなかったのは、今後が心配になる非常に残念な内容です」(競馬記者)

 今春にニュージーランドT(G2)を制し、NHKマイルC(G1)でも3番人気の支持を集めたバスラットレオンと藤岡佑騎手。しかし、そのNHKマイルCではスタート直後に躓いて落馬、続く日本ダービー(G1)では暴走気味に逃げて15着に大敗。そして、今回の“作戦不発”の大敗劇……。

 運がないことは確かだが、負の連鎖だけでは片づけられない今回の内容だった。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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