JRA川田将雅レイパパレが“避けたい” 18年前の悪夢? 武豊があの名牝とたどった「初黒星」、敗戦直後のオールカマー(G2)は運命の分かれ道!?
それとは対照的だったのは今も現役のクリソベリル。サウジ帰りの帝王賞(G1)で完勝を収めると、秋にはJBCクラシック(G1)も制覇。連勝ストップのショックは微塵も感じさせなかった。2連覇を狙った昨秋のチャンピオンズC(G1)こそ4着に敗れはしたが、ファインモーションに比べると、うまく立て直されたという印象だ。
宝塚記念では、クロノジェネシスだけではなく、逃げたユニコーンライオンにも差し返されたレイパパレ。秋の大目標に見据えるエリザベス女王杯を前に初黒星のショックを払拭できるか。
ちなみに、川田騎手は11月にラヴズオンリーユーとのコンビでブリーダーズCに挑戦予定で、エリザベス女王杯では乗り替わりが決定的だ。
C.ルメール騎手とも噂される次走の鞍上にいい形でバトンを渡すためにも、18年前に武騎手とファインモーションがたどった道だけは避けたいところ。そのためには勝利が絶対条件だ。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。