JRA タイトルホルダー横山武史「ソーヴァリアントの方が上」!?  2頭の背中を知る騎手だからこそ知り得る「力関係」とは

 横山武騎手はソーヴァリアントの前走に騎乗し、見事勝利へ導いている。その際に「強かったですね。重賞でもチャンスがある馬です。これからが楽しみですね」と、コメントしている。この時には既に横山武騎手の頭の中で、「ソーヴァリアント>タイトルホルダー」と力関係が判明していたのだろうか。

タイトルホルダー 撮影:Ruriko.I

 さらに、記者はタイトルホルダーの「1番人気の重圧」についても指摘している。

「弥生賞、皐月賞と伏兵の立場での好走で、今回のように人気になるのは新馬戦以来。(先行集団にいた)福永祐一騎手や松山弘平騎手も当然ながら前にいる人気馬に楽をさせませんし、菊花賞の出走権が懸かったトライアルですからね。

元々、菊花賞とのセットでの依頼なのでタイトルホルダーは次も横山武騎手ですが、一気の人気急落と今回の競馬を糧に本番は積極的に運ぶと思います」(同記者)

 今回は残念ながら、消化不良の競馬で人気を裏切る結果となってしまった。ただ、次走は全頭未知の距離である3000mだ。ソーヴァリアントら今回敗れた相手にも逆転できるチャンスはあるはずだ。98年に制した父に続くことができるか期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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