明暗分かれたマカヒキとミッキーロケット。競馬評論家・鈴木和幸の京都記念追い切り診断公開中!
●鈴木和幸の追い切り診断=伝統の京都記念にダービー馬マカヒキ登場!!
今週の京都記念はダービー馬マカヒキと日経新春杯の優勝馬ミッキーロケットの4歳馬に、昨年の覇者サトノクラウンが激突する注目の一戦。凱旋門賞以来となるマカヒキ、暮れの香港以来となるサトノクラウンなど注目馬の最終追い切り診断をまとめたのでぜひ予想の参考にしていただきたい。
「アクションスター」は、いつも通りに坂路で50秒8-37秒7-12秒8、余力を残した強め程度で大きく5馬身の先着。この2日の51秒9-38秒1の動きがよかったので調子良好はわかっていたが、その通りに実に軽快、はつらつとした動きだった。ただ状態、仕上がりにケチをつけるところはないものの、いつもこれくらいは動く。特別によくなったところはない。
ここ3戦、二ケタ着順がつづいている「ウインインスパイア」、1日にウッド5F64秒8-37秒9をマークしてすこぶる順調な中間だが、これといった変わり身はなし。今週のウッド5F69秒4-39秒4-13秒2は、動きも時計そのものも平凡でアピールするものはなかった。
「ガリバルディ」は、4Fの短めながら追ったところなしで50秒7-36秒9-11秒8の好タイム。これだけでもいかに体調がいいかがわかるが、一完歩ごとに重心が沈むすばらしいフォーム、弾丸のようなスピード感と、坂路56秒7-40秒2にとどまった前走とは雲泥の差。前走の京都金杯の13着大敗は度外視したいくらいの快調子だ。
昨年の勝ち馬「サトノクラウン」は、あまり調教駆けしない。今週もウッド5F69秒9-40秒7-13秒3と、時計も動きも目立つものではなかった。しかし、そういうタイプの馬だし、香港遠征の疲れはすぐにとれたようで中間6本の乗り込みで、調教量は十分。前走が初G1制覇だったことから、昨年より力をつけていることも確か。好勝負と見なければなるまい。
ここしばらく電光掲示板にすら載っていない「ショウナンバッハ」。中間の動きにもさしたる変化は見られない。今週の坂路52秒9-38秒2も前走時より遅いし、最後、左右にブレかげんで内容もイマイチだった。成績通りの評価でいい。
「スマートレイアー」はテンの1Fを15秒1にセーブし、以後は少しずつスピードアップ、馬なりで併入の坂路54秒3-39秒2-12秒1なら合格点がやれる。香港遠征の疲れもとれていると判断できよう。これは中間のウッド6F77秒6-37秒1の猛ゲイコにも証明されており、問題は1800メートルまでしか勝ち鞍がないことから、2200の距離になりそうだ。