ゴールドドリームの好材料が揃い過ぎて「逆に怖い」?大混戦のフェブラリーSを制すのは”パーフェクトデータ”を持つ「最強世代」の刺客か
「このメンバーでも、十分にやれる」
『サンケイスポーツ』の取材に、そう息巻いたのはゴールドドリーム(牡4歳、栗東・平田修厩舎)を管理する平田調教師だ。
19日に東京競馬場で開催される第34回フェブラリーS(G1)。年明けから猛威を奮っている「最強世代」の明け4歳馬だが、ダートの頂上決戦に出走するのは川崎記念(G1)から転戦するケイティブレイブ、それに本馬の2頭と意外に少ない。
だが、その分「質」は充実。特にゴールドドリーム陣営は、今回のフェブラリーS挑戦が「またとないチャンス」と捉えているようだ。
それもそのはず、ゴールドドリームは東京のマイル戦でユニコーンS(G3)勝ちを含む[2.1.0.0]と抜群の相性を誇っている。重賞初制覇となったユニコーンSでは後の東海S(G2)の覇者グレンツェントを完封し、2着に敗れたとはいえ武蔵野S(G3)ではカフジテイクにも先着。昨年のチャンピンオンズC(G1)では12着に大敗したが、陣営が巻き返しに期待を寄せるのは当然だ。
そのチャンピンオンズCにしても、情状酌量の余地は多分にあった。
「出遅れた上に流れも合わなかった」と平田調教師が話している通り、スタートで大きく出遅れてから、やや強引にポジションを取りに行ったものの、結局そのツケが響いてズルズルと後退。終始リズムに乗れないまま大敗している。
ただ、あの敗戦から確かに条件は好転するが、それでも古馬一線級の壁に跳ね返された「事実」を重く考える見方もあるだろう。
だが、実は過去10年、3歳馬でその年のチャンピンオンズC(前身のジャパンCダートを含む)で3番人気以内に支持された馬は、4歳馬として迎える翌年のフェブラリーSで[2.1.0.0]というパーフェクトを誇っている。
3歳馬で3番人気以内に推される実力馬なら「そりゃそうだ」という意見もあるだろう。