クラシック戦線に出遅れてしまった超良血馬・”キセキ”の復活なるか…!?
牡馬クラシック戦線が活発化している。その大舞台への挑戦権を得るため、今一度復活を期待されている良血馬が1頭いる。キセキ(牡3歳/栗東・角居厩舎)だ。
キセキは父馬・ルーラーシップ、母馬・ブリッツフィナーレ、母父馬・ディープインパクトという絵に描いたような良血馬。それゆえ、かけられた期待は大きかった。
その期待に応えるべく出走した新馬戦では、スタートで出遅れながらも2着に3馬身半差をつける圧勝。だが2戦目のセントポーリア賞では、1番人気に推されていたものの5着と無念の結果に終わり、今後の活躍を不安視する者も出始めていた。
たしかに、2歳王者・サトノアレス、若くして病死した馬主の子息の名を背負いシンザン記念(G3)を制したキョウヘイ、また共同通信杯で重賞初勝利を飾ったスワーヴリチャードやわずか250万円で取引されるも並み居る良血馬に競り勝つブレスジャーニーなど、同世代で活躍をしている牡馬たちと比べると、キセキは一歩出遅れてしまっている。
だからこそ、26日に行われるすみれS(オープン)では結果が求められている。ここで春のクラシック路線に近づくことができるのか、当然ながら注目される存在だ。
同レースには、同じルーラーシップ産駒のダノンディスタンス、重賞出走経験もあるタガノアシュラなど、一筋縄ではいかないメンバーが出走予定だ。どの馬もクラシック戦線へ殴り込みをかけるべくそれぞれ準備をしてきているため、勝利へのハードルは決して低くない。