エピカリス、JRAとUAEを飛び越え狙うはアメリカ!? ハイリスク・ハイリターンの現状をどう捉えるか
「今日は完璧なレースでした」
主戦のC.ルメール騎手が勝利騎手インタビューでそう応えた。
19日に東京で行なわれた3歳ダート決戦ヒヤシンスS(OP)。例年ダート路線の若き有力馬が集結するレースとなっている。その中でもエピカリス(3歳/美浦・萩原厩舎)は図抜けた実力を発揮した。
キレイなスタートを切ったエピカリスは、ハナを取ったライバル・アディラートの後ろにつける。順調に最内を回り、直線を迎えるとゴール前200mの時点で先頭のアディラートに並びかけた。しばし両頭の叩き合いがあったが、徐々に伸びたエピカリスが3/4差をつけてゴールに飛び込んだ。
「豊さんの馬(アディラート)が逃げる馬で、これが一番のライバルだと思っていたので、彼の後ろで運んでいた。アディラートをパスするのに時間はかかったけど、休み明けでもいい感じだったし、直線もいい反応」
レース後、ルメール騎手のコメントを「スポーツ報知」が伝えている。先の3戦のような圧勝劇とはならなかったが、まさに鞍上ルメール騎手の計算通りの勝利だったといってもいいのではないだろうか。
盤石のレース展開で勝利を飾ったエピカリスだが、次走はUAEダービー(G2/3月25日、ドバイ・メイダン、ダート1900m)が有力。すでに陣営には招待状は届いているという。また、1月の時点からすでにオーナーサイドの吉田勝己氏はスポーツ紙の取材に対し、「アメリカのベルモントSも目指したいね」と、UAEダービーを飛び越え、アメリカ挑戦を示唆するコメントも残していた。